戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

博物館実習生の活躍

今日は、ドクガの仲間の発見から始まった一日でした。
写真はそのドクガ。羽根を折りたたんでじっとしていました。昨夜から同じ場所にとまっていたのだとか。このガは、毒をもっています。図鑑で調べてみると、幼虫は有毒な植物を食べて、成虫になると口吻(こうふん)がなくなり何も食べないのだそうです。毒のある植物を食べて、体に毒を蓄積させるのでしょう。
体に生えている毛に毒がついており、うっかり触れると腫れてしまいます。


それにしても夏なのに毛むくじゃらですごく暑そう。顔つきは、いかにも「わたしは毒をもっているぜっ、わたしに近づくと手が腫れるぜっ」といったものでした(!??)。


さて、数日前から実習生が活躍をしています。昨日のブログで紹介した高校生たちが洗ってくれたゾウのホネを漂白するための前準備です。ホネはずっしりと重く、運ぶだけでも一苦労。あとは、ホネをおいた溝に雨水がなみなみとたまるのを待ち、漂白剤を入れることになります。


また、イベントの化石のクリーニングセットを用意したり、床にモップをかけたりしました。これで、気分よく化石クリーニングができるようになりました。博物館の行事などの準備は、けっこう地味な作業です。
このようにして、実習生は活躍しています。