戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ゾウのホネをあらう人たち

2008年に動物園で亡くなったアジアゾウのホネを洗いました。
骨格標本にするためです。普段の生活では、ゾウのホネをみるチャンスはほとんどないので、貴重な体験になります。

今日これらのホネを洗ってくださったのは、神奈川県からきた高校生たち。科学部の合宿でこちらに訪れているようです。高校生たちが、楽しそうにデッキブラシや歯ブラシを使いながらホネを洗っている姿は、何かに取り憑かれているようでした。やはり、陸の王者であるゾウのホネは、圧倒されるくらい大きかったです。

これは第二頸椎。中央にある大きな穴に脊髄があったのでしょう。

キレイに水あらいされたホネホネホネ。
今回、洗ってきれいになったホネは、この後に漂白して、骨格標本として生まれ変わる日がきます。
アジアゾウ骨格標本ができる日が楽しみです。