今日は自然観察会。めずらしく遠出をして、城山動物園の飼育員さんに動物たちのお話を聞きました。
最初は「飼育員体験」。
と言っても餌をあげたりではないですよ。
猿山のニホンザルたちを個体識別して、その特徴をつかむというもの。一匹一匹を見分けて日々の様子をチェックするのは飼育員として重要なお仕事なんだそうです。
今日は、32匹のサルの中から自分が気に入った個体を、ずっと追いかけて一時間ぐらい観察しました。
確かにサルの中には、山の上のほうによくいるもの、下の方でずっとうろうろしているもの、子どもをかかえてひたすら寝ているようなもの、など様々です。
飼育員さんからは、一匹を見ていると、その個体がまわりの仲間とどのような関係にあるのかもわかって、人間社会をみる訓練にもなります、なんてお話もいただきました。
その後は、フラミンゴやペンギンの飼育舎で、じっくりとお話を聞くことができました。
その動物についてだけでなく、園内での餌のことや繁殖のことなどについて、飼育員さんならではの色々なお話がとても面白かったです。
最後にとっておき。フンボルトペンギンのゆで卵を割って中身に触れる、という経験をさせてもらいました。
実はこのペンギンは世界的に数が少なく、動物園が飼っているものは血縁が濃くなってしまって、兄弟や親子間で卵を産んでしまいます。
それを管理するために、現在は本物の卵はとりあげて、ペンギンにはニセモノの卵をだかせています。いずれ、全国の飼育個体の血縁がはっきりしたら、遠くの血縁のものをまぜていくそうですが、それまではペンギンには辛抱してもらうしかないようです。
そこで手に入った卵を、今回のために特別に割ってもらいました。
普通の鶏卵はゆでると白身の部分がまさに白いのですが、ペンギンのものはほぼ透明。しかもゼリーのような触感でぷるぷるしています。
卵はみんな鶏卵のよう、という先入観はうちくだかれました。本当に驚きました。
ちなみに黄身はちょっと薄いですが、黄色でした…
今回はなかなかできない経験ができてとても興味深かったです。参加者のかたがたも、普段とは違う動物のみかたができておもしろかった、と楽しそうでした。
お世話になった城山動物園の飼育員さんには本当に感謝しております。
またこのような機会が作れるといいなと思っています。