戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

くじらのお色直し

すっかり春めいて、小鳥たちの巣作りシーズン突入です。
ムクドリたちは旧館の壁の穴が定位置。もともとはキツツキの仲間、アオゲラがあけたものです。
このところスズメのペアも巣場所を探してうろうろしていました。
去年は換気扇のフードのすき間に作ろうとしていたので、追い出すためにしばし攻防戦が繰り広げられました。
そして今年、彼らが狙いを定めたのは、玄関のクジラの口の中!
張りぼてで外側は紙なので、そんな事をされては大変。
クジラをいったん下ろして確認すると、すでに巣材が入り始めていました。
そこで口のすき間を覆うことに。

メッシュ生地の寒冷紗を口にまいたクジラさん。
黒いベールをまとったようで、なんだかおしゃれにも見えてしまいました。

これでスズメもあきらめてくれればいいのですが…

それから今日はオキナグサの花が開いたので、ご報告です。

地面から5cmほどの位置ですが、濃い赤紫色の立派な花が咲いていました。
細かな白い毛で覆われて、こちらもなかなかのおしゃれさんです。