緑色のカエルと言えば、田んぼで「ゲーロゲロ」と鳴くアマガエルを連想するかたが多いのでは?
でも、今日職員が化石採集中に土の中から掘りあてたのは、アマガエルよりもさらに全身緑色で、体長が5cmほどにもなる大きなカエル、シュレーゲルアオガエルです。
なかなかかわいいでしょう。
「コココココ…」とよく響く声が、田んぼから聞こえることがありますが、その声の主です。
木の上に卵が入った泡の塊を産みつけることで知られているモリアオガエルと近い仲間ですので、やはり泡の塊の卵を産みます。
でも、田んぼでそれを見かけることはあまりないですよね。
それもそのはず、このカエル、田んぼの周りの土の中に卵を産むのです!
オタマジャクシは泡に包まれた状態で卵から孵り、雨の日に土の中から抜け出して、田んぼに流れ着きます。
まれに、畦が崩れた時にこの泡を見かけることがあるのですが、先日、休耕田の草原のなかで、この卵をいくつも見つけてしまいました。
どうも先日の大雨の時にできた水たまりのまわりに産みつけてしまった、早とちりのカエルがいたようです。
お母さんのおかげで殉難の子どもたち。今度博物館にもってかえろうかと思います。