戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

お宝発掘!

今日は朝から冷え込み、雪が降り続く天気でした。
そんな中、市内のある小学校へ、廃棄する予定の学校資料を今後いただくべく、
その下見へでかけました。

学校の資料室には古い教科書や掛図だけでなく、地域で使っていた養蚕や機織り、稲作の道具などの民具、さらには古いカメラや絵葉書帳、レコードなど、まさに歴史を語る品々が詰まっていました。

↑こんな立派なカキの化石も!!

それにしても私たちが興奮したのは、小学校の建物そのものです。
昭和7年の建物が校長室や職員室として現役で利用されているのです。

地元の篤志家が建てたもので、当時の学校建築としては珍しい鉄筋コンクリート製。耐震もほぼクリア。
学校の伝統で6年生が毎日磨いているそうですが、その雰囲気のよさは、まさしく伝統と地域の人たちの思いが詰まっている、と感じさせます。

玄関の石造りのアーチも見事。
いずれは長野市の宝として文化財に登録されるのでは、と想像しています。