戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

春一番が吹いて

お彼岸がすぎ、今日は春一番が吹き荒れました。
本格的に春が、と思う以前に、ものすごい風の音に恐ろしくなるほどでした。
旧館が壊れてしまうのでは、と思ったその瞬間!
ガタガタ!という大きな音とともに、窓の外を青い箱が通過!!
続いて黄ばんだ新聞紙がどんどん横切ります!!
えっっっ!! もしやっ!

あわてて外に出ると、玄関ポーチに変わりはてた姿をさらしていたのは…

当館のシンボルの一つ。マッコウクジラ張りぼて君です。
強風にあおられ、
つるしていたロープが外れて仰向けになってしまった上に、
頭の部分を覆っていた新聞紙がとれてしまいました。
なんて痛々しい姿に…


玄関におろし、治療室に入ってもらいました。
これから彼には大々的な手術が必要になります。

それにしても、彼の中をのぞく機会はなかなかありません。

お腹の中はけっこう広いです。
1995年の新聞紙で覆われていることから、彼が18才ぐらいだということもわかりました。
いつもは頭上に鎮座していますが、そんな彼とお近づきになれるチャンス。
彼の手術と回復リハビリをお手伝いいただけるボランティアをちゃっかり募集です^^