戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

プロ

今日は長野県の植物研究会の定例観察会がありました。
普段フィールドにしている館の裏山、砂鉢山を植物のプロに見てもらえる貴重な機会。
コースタイムで45分のところを3時間かけるという丁寧さで
たくさんの種類を記録していただきました。

特徴的だったのは日本海側の地域には珍しい、主に太平洋側にみられる種類がいくつも見つかったことです。
例えばヒトツバテンナンショウというマムシグサの仲間。

みなさんがひと際もりあがりました。
こちらは最近あらたに分類された、ヤマザトテンナンショウ。


マニアックな話ではありますが、植物や生き物がなぜそこに分布しているのか、自然の歴史・成り立ちを知る大切な手がかりです。


今回は教えられてばかりでしたが、私もそうした皆さんの話に少しでもついていけるようになれればと思います。