戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

アケビ

台風一過。
今朝は冷え込みも厳しく、飯縄山高妻山の山頂は初冠雪。
早くも冬が目の前に迫ってきたようです^^;


そして秋晴れの本日は、市外から来られた小学校さんと一緒に地層見学へでかけました。
雨上がりということで、お目当てのメノウや化石もいくつも見つかり、
じっくり地層と向き合うことができました。


じつは、このごろ地層見学コースで見られるアケビの実を、子どもたちにわかるかどうか、聞いてみるようにしています。以前に「バナナ!」と言われたことがショックだったので・・・

今日の子どもたちは比較的山手の地域にすむ子たちのためか、みなさん「アケビ」をちゃんと知っていました。ほとんどの子が食べたことがあるようです。
日本にはえる天然の果実としては、アケビの甘さは非常に特異なものだと思います。
他にも、ヤマイモや外来植物のことなども話をしていますが、せっかくの野外学習ですから、目に付くいろいろな自然について触れてもらえたらいいなと思います。


おまけ

地層見学コースに落ちていた、アケビコノハという大型のガの仲間です。枯葉のような前翅に隠れた下の翅は派手な模様。幼虫はアケビを食べるそうです。アケビを好きなのは人だけではないらしい…