戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

サワガニ

今日は山を下って
松代まで足を伸ばして川遊び


といってもちゃんとしたお仕事です。
(実質はこどもと遊んでくるだけなんですが^^;)


建前上は 

毎年恒例のイベント
長野市環境政策課主催の「川の学習会」の 講師 です。
(なにやらカメラも回っていました・・・
 どうやら放送するらしい・・・
 いつ放送かは恥ずかしくて忘れました><)


さて


子どもたちがやってくる前に川を眺めていると
動かないサワガニがいました。


よく見てみると・・・

2匹くっついてる!


お腹のふんどしが オープン



交尾していたのでした。


捕まえても微動だにしないのでお持ちかえりしました^^;


結局
この愛し合うふたりはイベント終了後もこのまま


そのお持ち帰りの途中で離れました。
およそ発見(8:30)から5時間ほどくっついていたことになります。
結構長いですよね。


まさに命懸けの愛ってことですね。
なにしろこの間 動こうにも動けないようでしたから
たぬきでもくればまとめて ぱくり ですね。


そして
こちらは子どもたちが見つけてくれたもの

卵を抱いていました。
けっこう大きな卵です。


サワガニさんのメスは交尾後 
産卵する際には上陸します。


1ヶ月ほど抱卵すると稚ガニになります
(このため大きな卵である必要があります)。


そして水中でお母さんから離れていくそうです。


こちらの子もお持ち帰りしてきました。
2Fのいろいろな生き物を飼育している部屋で飼育展示中です。


無事に産卵
そして可愛らしいサワガニの赤ちゃんが見られるかな?


時間をみつけて
随時観察していきます。