戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

100年以上前の…

念願の一品を入手できました。

先日、お伺いした某学校の理科室で発見しました。

本来とは違った形で使われていましたが…

一目見たとたんに、その存在に参ってしまいました。

「こいつはなんとかして、うちに捨ててください」とお願いしてしまいました。



なんとか廃棄してもらって、昨日ゲット!

あの「保科五無斎先生」の標本をいれた木箱です。




明治42年(1909)に採集された長野県地学標本(第2次)を入れていた木箱。

間違いない! うーん、いい仕事です。

なんと、なんと、  理科室にはありましたが、

中身の地学標本は捨てられ、中身はカラでした。



しかし、多段の引き出しを利用し、理科の実験器具入れになっていました。

よく残っていたものです。


蓋を木でつくり、中身を入れて、再現してみようと思います。

五無斎の生誕150周年の記念展示をめざして、

資料収集をがんばってみようと思います。

このブログの読者の皆さま、珍しいものを捨てる前にはご一報を!

特に、古い学校教材をよろしく!