戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

由緒のあるもの…

以前、当館に廃棄された木箱です。

先日、欠けている引き出し作成中の報告をさせていただきましたが、

けんどん式の木の蓋もつくってみました。

職員Mさんの力作です。


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木製棚の棚板(集成材)を切り、

廃材となっていた障子の「さん」を取っ手に使い、

砥の粉の塗布後、彩色したものです。

いや〜 なんでもつくってしまうMさんには脱帽!

みごとな仕事です。



これは、保科五無斎作成の長野県地学標本(第2次)用の木箱です。

明治41年につくられた記録があります。






うちにある、第2次の地学標本を詰めれば、完成となります。

これで、保科が作成した長野県地学標本(第1次:明治36年作成)

個人向け「おもちゃ標本」と3つの標本が揃います。

すべてを見ることができるのは、日本ひろしといえども、当館だけ…

春になりましたら、ぜひ、見に来てくださいませ。



※調べてみると「けんどん」って、「倹飩」と書くのですね。

 いろいろと勉強になりました。