戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

干支展示

毎年恒例のささやかな干支展示を更新しました。


今年は 申(サル)ですね


なのでたくさん保有しているサルの頭骨をずら〜っとならべてもいいし
サルの胎児の液浸でも・・・と思いましたが刺激が強いので


こんなところで落ち着かせました

植物 4点(きのこ含む)
動物 現生 5点
動物 化石 2点
です。


少し紹介すると

モンキーポッド(サルノツボ)と言われるものです。

この中にナッツが入っていて
サルが手を突っ込むと
グ〜になるので手が抜けなくなり
慌てるとか・・・


画像のように蓋付ですが
これが自然の造形かと思うと驚きですね。


次はこちら

クイチガイサルボウです


なにが食い違うかというと
貝の合わせをよく見てもらうと
放射肋の山と谷が2枚の貝で食い違っているのです
画像では確認しづらいかな^^;


ちなみに サルボウ は
おサルがほほをふくらませたような形という意味と
アカガイの仲間で軟体部が赤いためサルを連想させることから
この名が付いたようです


最後は

シガラミサルボウの化石です


こちらは
戸隠を代表する化石の一つで
博物館のある柵(しがらみ)の地が最初の発見地なので
この名が付いたサルボウガイの仲間です


館内では他にも着々と改造計画が進んでいますので
雪のないうちに博物館へどこが変わったか
見に来るのも楽しいかもしれませんよ〜