戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

修復(バージョンアップ)とささやかな発見

標本は時々壊れます


そんなときはもちろん修復します


今日は第5展示室に展示中のワニガメの交連骨格標本(※)や
コイツの修復をしていました

レッサーパンダの腕の交連骨格標本です
グルーガンだとさわっているとはずれちゃうのです><


なので さわってもこわれないように
固定に針金とUVレジン(グミタイプ)を使ってみました


ちなみにグルーガンで過去に接着していたところは
UVライトで光るので違いがわかってなかなか面白かったです
(ボーリング場などで白いシャツが光るようなものなのでしょうね)


もう一つ今回の修復には大技が隠されています

にぎって〜

開きます^^


どうです!
動く骨格標本


固定型より 構造把握しやすく
特にレッサーパンダの場合は


6,7本目の指との関わり方が
分かりやすそうな気がしませんか?


いや 


そうあってほしいと願います・・・


現在
右手は修復して骨べやに展示中なので
さわってみたい場合はお声がけください


左手は修復中です


※ 交連骨格標本というのは骨を組んだ標本のことです