戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

まさかの出会い

先日休暇で、都内の博物館めぐりをしました。
そこでいくつかの驚きの出会いがありました。


まず、民芸品を集めた博物館でのことです。


古い建物と、用の美に満ちた全国の民芸品を堪能していると、
特別展の部屋の壁に、
ひときわ目をひく大きな日本の絵地図がありました。
昭和16年のもので、
3隻からなる横幅13m以上の屏風に民芸品の産地が描かれていました。


北信地域の部分をみると、
「戸隠 竹籠」、「戸隠 藁沓(わらぐつ)」、そして「柵村 紙」と
描かれている6つのうち3つが戸隠に関連するものでした。
当時、柵村産の和紙が見いだされ、白樺派の文豪にも愛されていたと聞きますが、
まさかこんなところで「柵村」の文字に出会うとは、驚きました。



次に向かった大きな歴史の博物館では、
閉館間際に少し時間があったので、常設展も駆け足でのぞいていました。


こんな写真を撮っていたら、
後ろから小学生のグループが、明らかにこちらに向かってこそこそ話をしています。
どうも「地層見学だ!」と言っているようです。


まさか、と思って声をかけると、
長野県内からの修学旅行のグループで、
9月の末に地層見学を案内した小学校の子どもたちでした。
思いがけない場所でばったり出会ったのに、こちらを覚えていてくれたことには、
うれし、恥ずかしでした^^;



文化・芸術の秋を楽しんで、長野駅からの帰り道、
夜中の国道では、あまり出会いたくないものにも出会ってしまいました。


どうどうと、寝そべるイノシシ親子!!
ライトをハイビームにしても全く動じません。
対向車が突っ込んできたら、ようやく動いたので
(しかも私の方へ!;;)
けがをしていたわけではないようです。


アスファルトが温まっていて、くつろぐのによかったのでしょうか?
カーブを曲がってすぐだったら、ぶつかっていました。
車もただではすみません・・・



色々と驚きの出会いの連続でした。