戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

昨日のことなのですが…

4月最後の日…

 

或る用がありまして、長野市西部の山間地を訪ねました。

 

とても良い場所です。

 

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山の中でありながら、小さな盆地となっています。

 

ここは湖があった場所で、

その湖にたまった地層を博物館で展示したことがあります。

 

高野層と呼ばれ、長野県を代表する地層でもあります。

 

九州や島根県立山から飛んできた火山灰を保存している地層たち…

 

こののどかな風景の中に、15万年以降の地球の物語が隠されています。

 

ここを最初に訪問したのは、40年も前です。

 

 

中心部に、小さな分校がありました…

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もう、廃校になってしまいました…

 

卒業記念の製作品が残っています。

 

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涙が出てきました…

 

これを作った子どもたちは、今どうしているのだろか…

 

春なのに…

 

 

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この遊具を使う子どもたちはいるんだろうか…

 

ちょっと、感傷的になってしまいました…

 

昭和以前は、ここは住みやすい場所だったのだろう、と思います。

 

SDGsが当たり前の時代です…

 

そんなことを思いながら、この地を離れるときに、

 

戸隠連峰が目に入ってきました!

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すごいなぁ この存在感…

 

犀川の谷を隔て、陣馬平の山並みがあり、その背景に戸隠連峰がくっきりと…

 

30年前には気づかなかった風景です。

 

少しは大人になりましたかね…

 

戸隠山高妻山に、問いかけてみましたが、

 

彼らは無言でほほ笑んでいました。

 

 

 

 

すっきりと晴れた日に再訪しよう!

 

心に強く刻みました…

 

今日から5月、大変なゴールデン・ウィークですが、

 

何とか乗り切りましょう!

 

明日の午前11時から、柴犬館長が博物館に2度目の降臨をいたします。

 

お楽しみに…

 

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