戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

12年目と一か月め…

決して忘れることのできない3月11日がやってきました。

 

2011年3月11日に発生したマグニチュード9.0の地震

 

そして巨大津波の襲来…

 

2万人を超える人的被害、そして原発事故…

 

大変な被害が出ました。

 

戸隠でも大きな長い揺れを感じ、慌ててニュース速報を見た記憶があります。

 

その翌日3月12日は長野県北部 栄村を中心に地震があり、

こちらも被害がでたことが思い出されます。

 

2014年には、白馬村で神城断層地震が発生。

鬼無里や戸隠では震度6弱で、鬼無里のふるさと資料館では天井が崩落するなどの

被害が生じました。

 

2016年には熊本地震 こちらも大きな被害が出て、

熊本城の石垣が崩れたことが報道されました…

 

2018年には大阪府北部地震(6月)、

     北海道胆振東部地震(9月)などがありました。

 

先月の6日 トルコ南部とシリアで、大きな地震があり、5万人を超える

人的被害が出ているとの報道があり、記憶に新しいところ…

 

「地球は生きている…」としかいいようがありません。

 

戸隠を含む北部フォッサマグナ地域には、

海だった場所で、10,000mを超える地層が堆積し、

それがまた2,000mを超える山にまで隆起した…



柴犬館長も驚きのこの山々…はそんな生い立ちをもっています。

 

そんな地球が最も動いている場所でもあります。

まだまだこれからも動きますよ… 

地質学の立場からいえるのは、そんな大地の本質

 

その動きに備えることが大事かと…

 

そんなことを考えながら、昼休み中に周囲をみて周ります

 

この暖かさでは、早くソメイヨシノが咲いてしまうことでしょう。

 

博物館のウメももう咲きだすかも…

 

ヒメオドリコソウの開花も確認、



タネツケバナなども…咲き始めました…

 

スイセンのツボミも膨らみ始めています。



ちょっと博物館の東側へ行くと、地滑り地が見られます。



教員住宅の北側の崖は、地滑りによってできた崩落崖

 

崩れた部分は、水田に利用されています。

 

災害をプラスにする付き合い方の一つ…

 

大地が動く場所では、それを想定して土地利用をしていきたい…

 

それが、人間の知恵ではないか? そんなことも考えます。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

おまけ

 

滑って転んで、ちょうど一か月

 

傷の一部はこんな感じです…

ちょっと、これはなぁ?と思う方もいらっしゃると思うので、カラー情報は破棄…