戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

エイプリルフール

本日は、当館で博物館実習をやりたい、という学生さんに集まっていただきました。

その中に一人、社会人大学生で、
島根県隠岐Fさんがいました。

隠岐ジオパークで、ガイドをしていらっしゃるそうで、

信州の山奥の「地質」博物館に興味を抱かれ、はるばるやってきてくださいました。

館内見学後、信州の地質をフィールドで学びました。



ジオパークに関わっている方で、初訪問となれば、

当館のことが、客観的にみることができると思い、書いていただきました。

その感想を紹介します。


(今日観察した露頭で、写っているのがFさんです!)


エイプリルフールの4月1日に、博物館実習のガイダンスで、
ここ戸隠地質化石博物館にはじめてお邪魔しました。
小学校の廃校を活用した施設であるとのこと、
そのユニークな発想に大変興味を持っておりました。
お邪魔して、早速いろいろな勉強をさせていただいたわけですが、
その中でも特に印象に残ったことは次の通りです。


その1

もともと小学校であったことの地域性が十分に生かされており、
地域のかたと向き合いながら一緒に作っている博物館であることです。
多数のボランティアさんが、博物館の取り組みを支えつつ、
楽しみながら活動されており、学芸員のかたとの一体感を感じました。


その2

博物館の名称に「地質」という文字を使っており、
とても珍しいと思っていた半面、堅苦しい雰囲気も感じていたわけですが、
展示の内容は地質を通して地域を語っており、まさにジオパークの目指している、
地質と人の営みのつながりをわかりやすく表現してあると感じました。


その3

今回お世話になった学芸員さんと過ごせた1日は、目からうろこの連続でした。
館内及び周辺フィールドをご案内していただきながら、
説明される切り口にグイグイ引き込まれ、
地質に弱い私も地質好きに変身してしまったところです。
私もジオパークガイドも行っているわけですが、
ガイド業の研修ともいえるような学びが盛り沢山。
エイプリルフールなのに、本物の1日となりました。
本当にありがとうございました。