戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

冷え込んだ中でも…

この冬一番の寒波は、戸隠にもやってきました。

標高920mの我が家でも−10℃以下になりました。

戸隠スキー場あたりでは−15℃になったと思われます。



今朝は放射冷却もあって、

上田市の菅平高原では最低気温が-22.6℃だったそうです。

寒い!寒い! 氷の世界!

朝は、館の周囲でこんな氷の結晶を見ることができました!

館の周辺でも−10℃近くになったのでしょう。

いろいろなものに氷の粒がつき、冷えるにしたがって成長していました。

アカマツの葉


サルスベリの枝


公用車のフロントガラス


バックミラー などなど…

瞬間の芸術を、今なら「朝」限定でみることができますよ!



戸隠や菅平高原では、ダイヤモンドダストを見ることができたかもしれません。

本州でこうしたものが見られるのが信州の良さなのでしょう…

そうした高原が、かつて海底だったとは普通の人は考えないようです。

アンビリーバボーな世界なのかもしれません。



今日も、千曲川がなぜあるのか?ということを聞きに当館へ訪ねてきた方もいました。

フォッサマグナの海の名残が千曲川なんです!」と説明すると、

びっくりされていました。\(◎o◎)/!


2000万年を超えるフォッサマグナの地質構造発達史を説明し、

現在の地形ができるまでのお話を2時間程させていただきました。

「海だった信州の水のはけ口が千曲川で、大地の生い立ちにあわせて、

 流路を変えながら、現在の場所を削っているのです。」

とお話すると、すごく納得した顔をされていました。

「ここは、すごい博物館ですね! 来てよかった、また来たい!」とのこと…



冷え込みが厳しい中、きょうはお客さまの多い???(1月の当館としては…)

土曜日でした。

「水晶ひろい」「標本づくり」等で長時間滞在されたご家族が多かったです。

寒い中でしたが、ハートウォーミングな一日でした。(^O^)