戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

飯縄山の雪形

例年にくらべ残雪の多い、戸隠・飯縄

飯縄山の雪形を撮影には、具合がよさそうです。

今週月曜日、休みを利用し、市街地へ降りる際に決行しました!



戸隠側からは見えませんが、スキー場や市街地からはその姿を確認できました。

山頂のすぐ下にあり、「種まき爺さん」と言われているそうです。




足を踏ん張って、腰をかがめ、種をまくように手を広げているように、

見えますね。



飯縄山に生える常緑針葉樹コメツガの森が、そんな形に見えるようです。





その場所の地名が気になったので、調べてみました。

2001年に発行された長野市誌の付録の地名図には、

この尾根の名称は「げんじゃ峯」とのこと…




想像をたくましくすると、

昔の人たちは、この雪形を飯縄山の「修験者」と理解したことがうかがえます。

これは、面白い! 

この雪形は、山岳信仰の名残なのかもしれません。