戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

新年 あけましておめでとうございます。

2018年も無事に始まりました。

今年は「犬」年ですので、

まずは お犬様からご挨拶申し上げます!

「ワン! ワン! ワン!…    クーン! クーン!」
(おめでとうございます。今年もよろしく、とのことです)



今日の仕事初めは、周囲の無事を確認!

水まわりの凍結はないか、落雪による被害はないか 等々



兄弟館の無事も確認しなければ…


鬼無里ふるさと資料館の確認にも行きます。



信濃は、1月3日は大雪だったのですが、

昼頃にはおひさまが顔をだしました。


これは、お正月らしい画像をとるチャンス!

鬼無里へいくついでに…


除雪してあることを願いつつ、峠道の県道を登ります。


スリップし、怖い思いをしながら撮影した戸隠連峰「西岳」

こんな存在感のある山なのに、戸隠信仰の世界ではタブーだった山です。

古い絵図面には、この山がいっさい抜け落ちています。


何があったんだろうねぇ |゚Д゚)))



その南側には一夜山が見えます。

鬼が一夜にして築いた?との伝説がある山です。

実際には、大地の割れ目にはいってきたマグマが冷え固まった貫入岩です。

その後の100万年にもわたる浸食で、

硬い貫入岩の部分だけが残り、こんもりとした形に…



今日は、こんな山が館内にもできていました。

高さ150.0mmの山です。

黒色をした、細かい穴のあいたスコリアがつくる高まり…

山の性質は「富士山」と同じではないですか…



これは、飲み終わったコーヒーの粉を乾燥させている途中です。

半年ほどかけてコツコツ集め、その量が約4,000mlになりました。


これから、この粉は融雪剤として使用する計画!

舗装や建物を傷めない、環境にやさしい融雪剤として使います。

一年かけて集めた量は、この2倍!です… ヽ(´▽`)/



「ローマは一日にしてならず、一夜山も一日にしてならず!」

これとおなじように、コツコツと手間暇かけて、

今年も博物館を作っていきたいと考えております。


今年も少しずつですが、展示に手を入れ、上を目指します。

どうか、この山奥の館を温かい目で見守ってくださるようお願い申し上げます。