戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

見直し中…の出来事

コロナウイルス感染対策のため、博物館の休館が延長になりました。

 

残念ではありますが、仕方がないことです。

 

新しい展示を準備するため、周囲を見直しています。

 

地層観察の聖地? 奥裾花へ向かいました。

 

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いろいろと撮影してきましたが、その成果は後程…

 

その途中、アスファルトの道路の上に不思議な生き物が…

 

えっ?????、これは未確認生物か?????

 

 

あわてて車をバックさせて、現場に戻りました。

 

 

アズマヒキガエルのようです。

 

不思議なポーズで、固まっています。

 

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急に熱くなったので、熱中症でしょうか?

 

それとも、例のウイルスか…?

 

 

 

救助を呼ぼうにも、携帯も圏外!

 

救急車もドクターヘリも呼べません!

 

どうしよう! 発見者としては何かせねば!

 

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まず、意識を確認しなければ…、

 

様々なことを試みてみました。

 

「おーい、おーい! 聞こえますか、声は聞こえますか」

 

「ちょっと、ちょっと 大丈夫ですか?」とつついてみる!

 

「水でも飲みますか?」

 

大変だ、意識がないぞ!

 

そこで、あわててひっくり返しました!

 

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すると、手足を引っ込めました!

 

もちろん、濃厚接触をさけるため、

フキの葉っぱにつつんで、感染をさける工夫を試みています!

 

 

 

よみがえったか?  カエルだけに…

 

意識が戻ったようなので、フキの葉にくるんで、自然に返しました!

 

 

 

 

 

あー 今日は良いことをした(のでしょうか?)

 

人(いや、カエル)様の命をお救いした(ように思えた…)

 

 

 

あまり期待はしていませんが、いつか恩返しをお願いします。

 

「フキ」や「こごみ」などではなく、

 

人間にとって価値のあるもの、大判・小判などをそっと玄関に置いてほしいです。

 

まちがっても、昆虫の消化しかかったものや、

おなかの中を通り抜けたものはやめてください。

 

どうぞ、よろしくお願いします。