戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

色 いろいろ

休館日を挟んでの、連続のカエルネタです!

 

先日、ご近所さんから 

青いアマガエルが届けられました。

カエルがもつ、青・黄・黒の色素のうち、

黄色が抜ける、色素異常の突然変異がおきたこです。

 

じつは、数年に一度、

同じかたが見つけてもってきてくださいます。

近くに、青いカエルが生まれやすい場所があるようです・・・

化学薬品とか、放射線とか、

怖いことじゃないといいのですが・・・

とにかく不思議です。

 

で、前回もそうだったのですが、

背景が暗い色の水槽で飼われているので、

すでに黒ずんできています・・・

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周りの環境にあわせて黒の色素が頑張っているんですね^^;

無事に臨時休館があけたあかつきには、

このこも明るい場所も出してあげたいですね!

 

ちなみに、青の色素をなくした突然変異個体は、

黄色になります。

「金色のアマガエル」として

当館でも話題になり、新聞にのったこともあります^^

 

色つながりで、

先日、輝く生き物にであったので、ご報告します。

水辺を調査していたら、バイケイソウの大きな葉の上で、

1cmにもみたない甲虫が、何匹も動き回っていました。

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こちらは赤色のペアなのですが、

 

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よくみると、青や緑、黄色っぽいのもいました。

色は関係なく、ペアリングしたり、

ちょっかい出したりしていたので、同じ種類のようです。

 

今日調べたところ、スゲハムシ というらしいです。

どの色がもてるとか、あるのでしょうか?

あったら、逆にこんなに色々なバリエーションが存在しないかな?

 

ほんとうに、自然界は不思議なことだらけです。