戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

雪の続報と、ジムグリ

今朝も寒くなりました…

 

先日まで暑い、といっていたのが信じられないです…

 

雲の切れ目から、戸隠西岳がうっすらと見えました…

 

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レンズを向けると、ガスってしまい、うまくとれません。

 

 

 

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うっすらと白くみえるのですが…

 

雪か霧氷かは定かではありません。

 

氷点下になっていたことは間違いありません。

 

標高920m前後で、気温5℃でしたので…

 

だんだんと冬の足音が近づきます。

 

 

さて、そんな寒さでしたが、

日中はお日様が顔をだしました…

 

高校生の野外実習です。

 

午前中は、野外での地層観察や化石・石ひろい、地形の成り立ちを考え、

植物等も学びます。

 

午後は、博物館見学を

長野の大地の生い立ち、生命の歴史などを学びます。

 

今日は、一人一本ずつハンマーをもたせたのがよかったのでしょうか?

 

クリノメーターで、走行傾斜をはかる姿も感動的でした。

 

高校生が、野外をとても楽しんでいる姿が心に残ります。

 

案内する者としても

若きサイエンティストたちとの学びは楽しかったです。

 

百聞は一見にしかず、

地球のほんの表層の断面を見ただけなのですが、

そこには新たな学びと感動があったようです。

 

 

野外観察中、一人の高校生がヘビの遺体を見つけました…

 

長さ30㎝程のジムグリのようです。

 

地面に穴をほって潜るので、その名がついた、とのこと…

 

怖がる生徒さんもいれば、さわってもいいですか?と

 

積極的にさわりたがる生徒さんもいました。

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反応はそれぞれですが、

「初めてヘビにさわった!すごい、すごい」

「人生はじめての体験だった、感動した」

「もっとヌルヌルしているものかと思った」

などなど、

初体験の生徒さんが多いのには、こちらもびっくり!

 

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スマホで撮影する生徒さんも多数…

 

口を開けてあげると、中をさわってみるという勇気がある子も出現…

 

「ヘビに歯があるよ…」と驚きの一言…

 

「えっ、本当だ、ヘビに歯があるんだ…」という声がちらほら…

 

それには、ジムグリも口をあんぐり…

 

「私はヘビよ…脊椎動物で、爬虫類なのよ…

              ミミズなんかとは違うのよ…」

 

そんなジムグリの声が聞こえたような気がしました…

 

今日もおあとがよろしいようで…