戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

すでに春景色

先日の土曜日、小学校のスノーハイキングの下見を終えて、

昼に博物館に出勤すると、道路沿いのご近所のフクジュソウ

咲いていることに気が付きました!

例年、この辺りでは一番早く咲きだすフクジュソウです。

館のはそれより1週間ほど遅れて咲きます。

それでもこの頃は異常に暖かいから、と

日曜の昼に館のを見に行くと

 

こんなに咲いていました^^;

 

ハナグモがちょこんと座っている花も・・・

 

花の様子からして、数日前には咲いていたようです。

ご近所さんのを目安にしていて、すっかり油断していました・・・

 

2009年からつけている開花暦を見ると、

去年は2月9日に開花、1月中に咲き出した年もありました。

 

今年の雪の少なさはお隣の新潟県でも同じようで、

一週間前の休みの日に、この時期恒例となっている、

上越市のため池に水鳥を見に行くと、、、

 

 

田んぼには全く雪がなく、緑の草が伸びてきていて、

背景には残雪をまとった妙高の山塊と青空、

まさしく春の景色でした。

 

ちなみに、一番左端でぼんやり見えているのが飯縄山

その右隣が黒姫山、白い山塊の左端が妙高山

ちょっと離れて一番高いのが火打山

右隣で尖っているのが焼山です。

 

この時期にこんなにきれいに見えたのは初めてでした^^

 

帰りに上越市内の道の駅に寄ると、

こんなカレンダーが貼ってありました。

 

 

去年までの積雪量のグラフが年ごとに並んでいます。

折れ線グラフは前年の12月からその年の4月までの積雪量です。

最近で一番少ないのが令和2年(2020年)。

館のフクジュソウが一番早く咲いた年と一致していました。

 

 

一番上の横長のグラフは、昭和6年から令和5年までの積雪量です。

最近のように少ない年も時々ありますが、

平均すると昭和は多いです。

 

 

昭和59、60、61年と3年続いた豪雪を最後に、

平成・令和は少な目です。

令和3年は久々に多かったようです。

グラフで並んでいると一目で自然の変化がわかって

とても面白い! 春の到来の目安にもなります。

 

今日は朝から気温が高めで、雨降りです。

 

 

フクジュソウの花も閉じていました。

フクジュソウが咲くと、次に気になるのはウメの花。

 

 

ほころび始めている芽もありました。

これまでは3月4日に咲いている年もあります。

今度は油断なく、観察していきたいと思います。

 

それにしても、これから数日お天気が悪いようで、

木曜日の小学校のスノーハイキングが心配されます。

子どもたちの楽しい思い出になるよう、

どうか一日、お天気がもってくれること祈っています!