戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

今日は高原散策

昨夜は久しぶりにまとまった雨が降ってくれました。

恵みの雨ではあったのですが、野外行事をひかえている身としては

足元がちょっと気になります・・・

 

スキー場のゲレンデで、開けている場所なので

多少の雨でも大丈夫だろうと決行しました。

 

幸い雨にはあたりませんでしたが、

雲が切れてきたものの、せっかくの山並みが今一つ見えません・・・

 

しかし参加者の皆さんは、とても熱心に観察をしてくださいました!

 

このときは、ハクサンフウロの花のオス、メスについて

 

一つの花で、咲き始めは花粉を出すオス(雄性期)、

 

雄しべの先の紫色の葯から花粉を出します。

そして、花粉を出し切ると葯が落ちて

真ん中の雌しべの先が開き、花粉を受け取るメス(雌性期)になります。

 

糸状に5本に開いたピンク色の雌しべの先(柱頭)。

雄性期が先なので、専門用語では「雄性先熟」

 

同じ仕組みなのが、今日の主役の1つヤナギランです。

 

咲き始めの上の花は雄しべしか目立たず雄性期

下の花は雌しべの先が開いた雌性期

白くくるりと巻いているのが、雌しべの先(柱頭)です。

 

逆にメスの時期が先で後で花粉を出す「雌性先熟」の花として、

ヘラオオバコもじっくり観察

 

花粉を出す葯がある段より上側の花は、

糸状の短い雌しべをちらちらと出しているのですが、

わかりにくいですよね・・・

現場では一応皆さん理解してもらえたと思っています・・・^^;

 

細かい観察もしましたが、

とにかく今日はヤナギランの群落がきれいだったのと

 

食虫植物、モウセンゴケが小さな花を咲かせているところをじっくり観察できたのが、みなさんの一番の収穫だったようです。

 

「コケ」と名前につきますが、れっきとした種子植物。

花の後に種をつけます。

 

ねばねばの葉に小さい虫がついているようすも写真にとったはずが。

ピンボケでお見せできるものではありませんでしたm(__)m

 

ちなみに下見の時はお天気がよかったので

 

長野市最高峰、高妻山もくっきり見られました^^

その代わり、日差しがあって暑かったですがね・・・

 

それから、今日ご紹介した中で、こちらの植物

 

イヌヨモギとしましたが、

正しくはオトコヨモギでした。

スミマセン!!