今日は植物観察会で、善光寺の裏山、
地附山のトレッキングコースを歩きました。
32年前の地滑り災害から、メモリアル公園という憩いの場として復活。
そして、ボランティアの方々によるトレッキングコースの整備と、
身近な里山として愛されている場所です。
市街地の眺望もいいですが、
山頂側にまわると、飯縄山がよく見えます。
もちろん植物観察にもいい場所です。
今日はウメガサソウやモウセンゴケの花もきれいでしたが、
個人的には、久しぶりにヒメハギの花に出会えたのがよかった^^
小さなラン、ヤマトキソウも。
それから、今回大注目したのが、ツルアリドオシの双子の花。
2つずつ咲くくせに、花の付け根(子房)は1つにくっついていて、
赤い実を1つだけつける、という変わり者・・・
もう1つこの花の変わったところは、
上の写真のものが、4本の雄しべが長く突き出ているのに対して、
こちらは、先が4つに分かれた雌しべ1本が突き出ているのがわかりますかね?
小さい花なので、ルーペで見てもらわないと見ずらい上に、
写真でも、白色がとんでしまって
うまく写っていなくて申し訳ないですが・・・;;
花に2タイプあって、それぞれのタイプ間で花粉をもらわないと、
実をつけることができない「異型花柱性」という性質をもっています。
この性質は、サクラソウの仲間やソバの仲間ももっています。
よその花から花粉をもらって、多様な遺伝子を残そうという作戦です。
小さな花にもフシギがいっぱい。
このごろは、花の見た目の楽しさと一緒に、
植物の生活の不思議にもふれてもらえればと、奮闘しています^^