戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2/11(火・祝)は 長野市立博物館で 出張イベントを開催!

今朝は一段と寒かったですね

出勤時にみる温度計は -7℃ 

にぎるハンドルが冷たかった><

 

長野市内の最低気温は -8.6℃

この冬一番です

 

それでも お天気は非常に良く

窓際で作業をしていると陽ざしがとても暖かく

スキを見せるとウトウトとしてしまいそうに・・・

 

そんなぽかぽかの窓際でなにをしていたかというと

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2/11(火・祝)の準備です

 

 

その日はここ数年下界に降りてイベントをしていて

www.city.nagano.nagano.jp

 

(昨年からはボランティアさん主体でイベントを企画運営をしています)

 

ちなみに上記ウェブに掲示されている金額は200円となっていますが

材料費の都合で 

4g 200円

8g 300円

12g 400円と 

つくるレプリカに使用されるレジンの重さで金額が変わります

ご了承ください。。。

 

でも

今回はきちんとシリコンで型どりしたので

まさに本物そっくりのレプリカが作れますf:id:Naturalhistory:20200207162627j:plain

アンモナイト

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石器(上部のバリ取りしてませんが^^;)

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クマのキバ

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他にもいろいろ

ダイヤモンド

水晶

産状標本的なもの(これが一番レジンを使うけど^^;)も!

 

飛び石のお休みなので

遠くに出かけるには向かないですが

近くの博物館で遊ぶにはちょうどいい!

 

そう思ったら

2/11(火・祝)は

13:00~15:00(採集受付14:30の予定)

こども体験ひろばで 

「レジンで化石・鉱石レプリカづくり」

は いかがでしょうか? 

 

長野市立博物館 受付横の教室にて

多くの方とお会いできるのを楽しみにしています

 

1回の作業は15分~30分ほどです

ちょっと、ちょっと!

昨晩、この冬一番といわれる寒波がやってきました。

長野県北部の山沿いでは50㎝以上の積雪があるかも…

という天気予報!

 

これは久しぶりの大雪になるかもしれない、ちょっと期待しました!

 

明日は、早くおきて除雪しなきゃ、

それよりも除雪車の音で、夜中目がさめるかも…

なんて心配しながら、眠りました。

 

そして、朝、外をみると、

軽いパウダースノーがうっすらと積もっているだけでした。

 

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柴犬館長との巡回の図、 戸隠運動場の様子です。

 

北風が強く、軽い雪は吹き飛んでいってしまったのでしょうか?

 

その分、寒さは厳しく、朝の気温は零下7.5℃でした。

寒い…寒い…

 

博物館前のプールは、全面結氷していました。

スケートできるかなぁ

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百葉箱の午前11時の気温は、

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零下3℃…

 

長野市街地でも、今日は真冬日だとのこと、

 

野沢温泉村では50㎝を超える積雪、飯山では30㎝の積雪があったとのこと、

寒さが厳しい分、新潟県境の標高の低い地域に集中して降ったのかもしれません。

 

うーん、なかなか天気予報は難しいものですね、

 

しかし、戸隠山飯縄山は一日中雲の中でした…

かなり雪が積もったのでは、と思います。

とりあえず beetle2020 だけですが

夕方から雪という予報ですが

晴れ間もみえる中

雪が舞っています

 

そのせいか今日はなんか寒い

 

季節は不順でも

時間は淡々と流れていきます

 

この時期は

来年度の計画もほぼ固まってきて

ウェブの更新準備もこのころからなのですが

諸事情で広報に載るのが早いものも^^;

 

すると目ざとく見つけた人は

4月末のイベントでも応募が殺到!

 

ありがたいことなのですが

このままでは

ウェブアップ前に定員が埋まってしまう><

慌てて本日アップしました^^;

 

こちらです

www.tgk.janis.or.jp

 

すでに定員の2/3ほど埋まっています><

すみません。。。

 

 

画像がないのも寂しいので

正月早々ひろってきた貝でも^^;

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ハネガイ です

そこそこ深い海にすむので

打ち上げ数は少なく

完品はなおのことです

戸隠で見つかる化石にもこの仲間がでてきます

 

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サラガイ です

画像では微妙ですが

内側の色がピンクのもので

図鑑によるとレアらしい

 

2019年度はここまで6回ほどひろいに行きましたが

ここまで120種ほどがひろえました

まだ同定できていないものもありますので

もう少し増えそうです

 

ただビーチコーミングでの貝ひろいは

定量的にデータとるのが難しいので

120種が何を意味するかは

これから次第ですけどね・・・

節分・立春の戸隠

雪のほとんどない節分・立春を迎えました。

 

2月4日は奥社参道の杉並木の方向に、朝日を迎えることができるそうです。

 

あの参道は、緻密な設計によってつくられているのですね…

 

昔の人は、ちゃんと計算していたのです。

 

天の岩戸伝説の表現でしょう。

 

 

こちらは、柴犬館長と「節分の日の出」を撮影してみたものです。

 

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昨日はお天気もよかったので、戸隠山を礼拝に…

 

お気に入りの場所の一つ、銚子口付近から撮影

 

久しぶりの眺めで、気持ちがあらわれるようでした。

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さて、雪の少ない里では、昨日今日と冷え込んだので、霜柱が発達

 

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「キャッ、 キャッ、」と館長もはしゃいでいました。

 

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明日からは、いよいよ冬将軍の到来!とのニュースです。

 

凍結が心配です。

 

どうなることやら…

 

 

 

 

 

こりゃすごい

年をとると

体のいろいろなところに

不都合がでてきます

 

某職員も老眼ってやつが

気になり始めました

 

動物たちも老化による不具合は

やはりあるようです

 

ただ

 

言葉にしてくれないので

生前はそのことに気づけなかったことも・・・

 

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こちらは先日標本作成ボランティアの手によって

洗浄された頭の骨です

 

今年の干支のグループに

大きなくくりでは含まれるけど

細かいこというと外れるという動物で

タテガミヤマアラシさんの頭蓋骨です

 

口の中を見ている状態ですが

歯が伸びて外側に曲がっているのがわかるかと思います

なかなかこんな歯は見たことありません><

 

こちらは下顎(したあご)

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歯が刺さるはずのポケットがほとんどなくなっています

すりつぶす歯(大臼歯)があったはずなのですが

歯槽膿漏か何かで下顎の骨は溶け

歯はほぼ抜けてしまっていたようです

こちらもすごい><

 

本来ならば曲がった歯と抜けてしまった歯は

きっちりとかみ合って

ご飯を食べるたびに

がりがりと削れていくので

どちらかが伸びすぎて曲がる

なんてことはないのですが

 

下の歯が抜けてしまい

上の歯はかみ合う相方がいないので

うまく削れず 伸びていき

気づいたら結構な長さになり

曲がってしまった

ということのようです

 

動物の場合生きているときに

なかなかお口の様子が見られないので

食欲だとか 

残すもの 食べているもので

状態を判断し 

 

この子の時はやわらかいものを

優先してあげていたようです

まぁ やわらかいものしか

食べられなかったんですが・・・

 

そうなる前に歯槽膿漏がわかっていれば・・・

とも思うけれど

結果的に骨からわかったことで

 

飼育にフィードバックするのは

なかなか難しい・・・

 

 

ちなみに

こうした骨からわかった物語も

この夏の企画展「骨の動物園(仮)」では

紹介していきたいなと思っています

北風と太陽、どっちが強い?

昨日は陽ざしがあたたかいわりに

北風が冷たかったです。

まさにリアル版「北風と太陽」

さてどちらが勝ったでしょう?

 

 

北風の頑張りは、今朝、車の上にうっすら残った雪粒として

確認できました。

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なかなか大きな粒に成長していました。

しかしその後は気温が上昇。

やっぱり太陽の勝ちのようです。

 

裾花川の様子も見てきました。

冬場は、ダム湖にたまった土砂の撤去作業や

国道の改修工事がお休みということもあり、

水位が上昇しています。

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湖のような状況で、多くの水鳥たちがのんびりしていました。

 

水面を並んで、進んでいる4羽の鳥を見かけました。

詳しい職員に聞いたら、カルガモですね!とのことです。

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兄弟?姉妹?それとも親子、友達?

 

普段なら、この時期、氷結していて、

こんなのどかな風景は見ることができませぬ。

 

良いものを見ることができました。

 

やはり、太陽の勝ちですね。

 

 

1月も終わり…

1月31日、これで睦月も最後の日となりました。

 

今年は戸隠運動場(標高930m)にまったく雪がありません。

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これまでにはなかった風景…

 

柴犬館長も、首をかしげています。

 

 

さて、今日は所用があって市役所へ伺いました。

 

その際、国道406号沿いから見える「旭山」を撮影…

 

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ちょっと前から、旭山の中腹に道がつくられている、と

職員の間で話題になっていました…

 

里島発電所のちょうど上に、工事用の道が見えます。

 

よくあんなところに……すごいなぁ、

 

2014年11月22日に発生した長野県北部の地震(神城断層地震)の時、

 

地震動で崩れたのをきっかけに、その後の豪雨等で崩れていたので、

その対策工事でしょう。

 

昨年秋に、その麓での撮影した画像です。

 

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崩落した岩石(裾花凝灰岩の中でも、流紋岩の溶岩の部分)が、

大きく崩れ、裾花川をせき止めてしまうかもしれません。

 

硬い岩なんだけれども、その後の大地の動きで、ひび割れが多く入っていて、

崩れだすとなかなかやっかいな岩石です。

 

今後の危険性を考えて、対策工事が行われるのでしょう。

 

あんな急斜面で災害対策工事を行うのはさぞ大変なことだと思います。

 

この工事に携わる方々の安全と、工事が無事に終わることを祈っています。