年をとると
体のいろいろなところに
不都合がでてきます
某職員も老眼ってやつが
気になり始めました
動物たちも老化による不具合は
やはりあるようです
ただ
言葉にしてくれないので
生前はそのことに気づけなかったことも・・・
こちらは先日標本作成ボランティアの手によって
洗浄された頭の骨です
今年の干支のグループに
大きなくくりでは含まれるけど
細かいこというと外れるという動物で
タテガミヤマアラシさんの頭蓋骨です
口の中を見ている状態ですが
歯が伸びて外側に曲がっているのがわかるかと思います
なかなかこんな歯は見たことありません><
こちらは下顎(したあご)
歯が刺さるはずのポケットがほとんどなくなっています
すりつぶす歯(大臼歯)があったはずなのですが
歯槽膿漏か何かで下顎の骨は溶け
歯はほぼ抜けてしまっていたようです
こちらもすごい><
本来ならば曲がった歯と抜けてしまった歯は
きっちりとかみ合って
ご飯を食べるたびに
がりがりと削れていくので
どちらかが伸びすぎて曲がる
なんてことはないのですが
下の歯が抜けてしまい
上の歯はかみ合う相方がいないので
うまく削れず 伸びていき
気づいたら結構な長さになり
曲がってしまった
ということのようです
動物の場合生きているときに
なかなかお口の様子が見られないので
食欲だとか
残すもの 食べているもので
状態を判断し
この子の時はやわらかいものを
優先してあげていたようです
まぁ やわらかいものしか
食べられなかったんですが・・・
そうなる前に歯槽膿漏がわかっていれば・・・
とも思うけれど
結果的に骨からわかったことで
飼育にフィードバックするのは
なかなか難しい・・・
ちなみに
こうした骨からわかった物語も
この夏の企画展「骨の動物園(仮)」では
紹介していきたいなと思っています