戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

1月も終わり…

1月31日、これで睦月も最後の日となりました。

 

今年は戸隠運動場(標高930m)にまったく雪がありません。

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これまでにはなかった風景…

 

柴犬館長も、首をかしげています。

 

 

さて、今日は所用があって市役所へ伺いました。

 

その際、国道406号沿いから見える「旭山」を撮影…

 

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ちょっと前から、旭山の中腹に道がつくられている、と

職員の間で話題になっていました…

 

里島発電所のちょうど上に、工事用の道が見えます。

 

よくあんなところに……すごいなぁ、

 

2014年11月22日に発生した長野県北部の地震(神城断層地震)の時、

 

地震動で崩れたのをきっかけに、その後の豪雨等で崩れていたので、

その対策工事でしょう。

 

昨年秋に、その麓での撮影した画像です。

 

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崩落した岩石(裾花凝灰岩の中でも、流紋岩の溶岩の部分)が、

大きく崩れ、裾花川をせき止めてしまうかもしれません。

 

硬い岩なんだけれども、その後の大地の動きで、ひび割れが多く入っていて、

崩れだすとなかなかやっかいな岩石です。

 

今後の危険性を考えて、対策工事が行われるのでしょう。

 

あんな急斜面で災害対策工事を行うのはさぞ大変なことだと思います。

 

この工事に携わる方々の安全と、工事が無事に終わることを祈っています。