戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

いきなり、白い世界…

戸隠は、昨日の晩から吹雪になりました。

 

今朝起きてみると、約25㎝程の雪が積もっていました。

 

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博物館の前にある、日時計に積もった雪の断面…

 

 

 

 

 

昨日まではまったく雪がありませんでした。

 

県道の拡幅工事も無事に舗装が終了していました!

 

よかったです。

 

雪が降る前に、難所の一つが克服されました…

 

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博物館のまわりでは、二宮君が寒そうにしていました…

 

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「つるべざくら」もすっかり雪に埋もれています…

 

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これだけ雪が降ると、さすがに来館者はすくないです。

 

しかし、この博物館を紹介するイベントが明日あります。

 

長野県観光機構の企画ですが、当館からのライブ生配信が明日あります。

 

恥を忍んで、このブログでも紹介することにしました。

 

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nagano 観光アカデミーと検索すると、こんなページがでてきます。

 

事前に登録が必要なようですので、ご確認の上、ご覧ください。

 

これから、その打ち合わせとリハーサルがあるので、

 

今日はここでおしまい…

 

明日は、どうなることでしょうか?

  

緑を見るのも今年最後かも?

からしとしと雨が降ったりやんだり。

この雨は、今夜から雪になるとの予報・・・

さらに2、3日、雪だるまマークが続いています(-_-)

 

とうとう覚悟を決めなければなりません。

明日から白い世界が始まりそうです。

 

今のうちに、館の周りを見ておこうと、

昼休みにぶらぶらしてみました。

 

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ヒイラギの花は今が盛り。

毎年咲いてくれます。寒さに負けず、感心します。

 

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今年、実のつきがよい、植木のマサキ

つややかな実がきれいです。

 

クリスマス仕様の玄関のクマさんにも、ちょっと色を添えてみました。

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熱烈ウェルカム!ですが、

この週末は人出はあまり期待できないかな~~~^^;

日曜には味噌づくりのイベントもありますが!

 

花壇では、鉢の中のカンアオイの葉が、

口を開いてしまっていました。

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まるで ミニ ラフレシア??

奥に、雄しべや雌しべも見えています。

雪の下になったほうが、

霜にあたらなくて花がもつかもしれません。

 

部屋に戻ると、コンコン コンコン と

机をかたいものでたたく音がしていました。

職員がたたき染めで、

葉っぱを和紙に写しとっていました。

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左2枚がスイカズラの葉、右2枚がキクの葉

鬼無里で作った手すきの和紙が、素敵な栞になりました。

 

今年の最後の色を、ちょっとした工夫で残す手仕事

いいですね^^ 

せっかくなので、葉っぱのほうも確認しに、

再び外に出てみました。

 

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ツツジにつるでまきつくスイカズラ

かたい葉が、強くたたいてもにじまないので、

たたき染めに向いているそうです。

 

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紅葉したキクの葉の赤が、和紙にしっかりつきました。

 

一年頑張ってきたみなさん、

春まで、雪の下でおやすみなさい・・・(-ω-)/

古い写真を探す…

いろいろと調べものをしていると、いろんなものが見つかります。

 

本題とは、ちょっと関係があるのか、ないのかは不明ですが…

 

寄り道ついでに、紹介しておきたい古い写真やパンフレットたち

 

 

新しい長野県立美術館ができた、城山地区の開発史を知らべていました。

 

(詳しくは、

  長野市立城山公民館発行「館報城山」をご覧ください、PDFで公開中)

 

裾花川が運んだ巨礫なども見つかっています。

 

この城山周辺には、へんな巨礫がゴロゴロしています。

 

その由来を調べているのです…

 

人が運んだものではないか、それとも大きな地滑りとかあったのか?

 

謎は深まってます…

 

その周辺の公共施設の地盤調査資料を、ただいま物色中…

 

周辺の開発史もヒントになります。

 

 

昔の写真も大きな手掛かりになります。

 

そんな中、郷路山の石切り場の写真がありました…

 

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善光寺門前の敷石を掘り出したり…

 

保科五無斎の石碑を掘り出した、石切り場のものです。

 

今は、すっかり木が生い茂っていますが、

 

90年ほど前は、こんな風景だったのだ~とちょっと驚きました…

 

 

そのついでに紹介したいもの…

 

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昭和7、8年に印刷された、飯縄スキー場のパンフレットです。

 

こりゃ、また、レトロなレタリングです。

 

中身は、こんな感じです。

 

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まだ、リフトなどはなく、歩いて登り、滑るというスタイルです。

 

戸隠にはまだスキー場はありませんが、パンフレットの頭には「戸隠」の文字…

 

県道戸隠線もまだ未開通の時代です。

 

このあと、昭和9年に長野スキー協会は、第5回長野県スキー大会を開催し、

 

大好評だったとか、記録があります。

 

明治の終わりに、スキーが輸入され、

大正時代から昭和初期にかけてのスキーブームがこうしたパンフレットを

作ったことがうかがえます。

 

その飯綱スキー場も、昨年から閉鎖…

 

戸隠スキー場は先週オープンし、市長も見事な技を披露したとのニュース…

 

当館には、こんな資料もありますよ!という宣伝でした…

 

やっぱり現場が見たい!

今日も長野は好天が続きます。

 

発掘調査の現場説明会があるというので、ちょっと立ち寄りました。

 

第1ヒント、現場近くからは、こんな眺めが…

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飯縄山、戸隠高妻山の眺め

 

第2ヒント…

 

現場の近くにあるもの…

 

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昔の駅舎が残ります。

 

現場は、すぐそこ…

 

もうわかったでしょう…

 

この城の一部を発掘しています…

 

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そうです、松代城の二ノ丸の発掘調査…

 

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外堀や土塁の確認のため、旧松代駅の近くでトレンチを掘っています。

 

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画像左側の黒っぽい部分が堀跡、

右手の盛り上がっている場所が二の丸の土塁…

 

堀の中からは、瓦や土器片、釘なども出土したのだそうです。

 

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            ※今回は文化財課の皆さんに許可を得て掲載しています。

                ありがとうございます…

 

何か出てくると、とても面白いです。

 

かつて、二の丸には小さな櫓もあったそうです…

 

しかし、明治の廃城の際に壊し、堀も埋めたのだとか…

 

今後も発掘調査は続き、整備されるとのこと…

 

楽しみにしています…

 

堀の中には、洪水堆積物もあり、災害の記録にもなっています。

 

この砂粒を洗って、顕微鏡でみると、

砂粒が、どこからやってきたのか、判断できると思います。

 

災害で思い出し、もう一度ある場所にチャレンジ…

 

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前回よりは、ちょっとましな画質となりました…

 

やはり逆光ぎみですね…

 

もう一度チャレンジしたいと思います。

 

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🐕「また、お前だけでいろんな現場へ行きやがって…

             ワシも連れてかんかい!ガウ!ガウ!」

 

座布団に八つ当たりしいている柴犬館長でした…

 

今日はおあとがよろしくなかったようでございます。

挑戦開始 と 大きいおなか

やってみました

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ただいまジベレリン処理中

 

2か所 削れというので 削ってみました

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むちゃくちゃ硬かった><

機会で削ったので大変ではないのだけれど

 

やすりで削れとかいてあったが

やすりだったら本当に大変><

 

24時間後に播種します

20~30日後に発芽らしいので 次の報告はずいぶん先です^^;

 

そのとき

見かけたうぱたち

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黒いメスのおなかがえらいことになっている気がします

 

ついでに

イモリの水槽もリセットしたのですが

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しっぽの先がうっすらムラサキっぽい気が・・・

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こっちも少し色づいてる?

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メスはというと こちらは普通

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こちらは でか!おなか

 

比べてみると

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このサイズ感のちがい><

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メス同士でもけっこう違った

 

飼育している部屋が少し暖かいせいかな・・・

季節感がずれてるのかもしれない・・・

感謝しかない><

今晩から荒れてくるとのこと

 

でも朝は良いお天気

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iphoneが写りこんでしまった><)

 

 

今日は朝から

ボランティアさんが

頑張ってくれていました

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昨日もやってくれてたのですが

高いところは自分ではできないからと

人を頼んでまで><

 

木に登って作業しています

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どのくらいすっきりしているかというと

 

先日

霧に覆われたときに撮った時と比べてみると

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右手 3Fの横断幕にかぶっている

たてに長い木と横に広がった木がそうです

これが

本日の作業で

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横断幕にかぶっていないばかりか

建物もよく見える!!

 

これで入ってきたのに

帰ってしまうという

現象は回避できるかも!

 

本当にここは

ボランティアさんのおかげで

成り立っています

 

そんな中 某職員は

お客様も来ないので・・・

 

移動した生き物やら

他の生き物たちの様子やら

確認して過ごしつつ

次の野望の準備をしていました

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そこがいいのかい?

ヤマアカガエル

一昨日からずっとそこね

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あちこち動き回りつつ

見に行くとポージングをしてくれる

今日もかっこいい ヒキガエルさん

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エサとして入れたけど

食べられるまでは

元気に生きてね カナヘビさん

と 小さなミルワームをあげた

 

当のシロマダラはミズゴケの下からでてこない

 

アオダイショウは窓ぎわで暖かいせいか

ガラス越しでもアグレッシブに噛みついてくる;;

動画とり損ねた><

次回はとろう

 

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無事に脱皮したか

でも 色がうすいな~

殻でも食べて栄養補給しておくれ

とか

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意外と ミジンコ元気やな~

とか

 

計画中のものは

こちら

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温室あるので 

できるんちゃうかと

週明けより挑戦予定

戸隠は良い天気でした…

冬至も近づき、日の出が遅い時期となりました。

柴犬館長が視察に出かけるときは、薄暗い中を出立… 視察の途中に日の出となることもあります。 昨日は、朝焼けを拝みました…

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太陽の光が雲に反射し、赤く見えました…


今日も、好天が続きましたが、 長野盆地内は濃霧とのこと… よし、霧の川中島を見ようと決意し、 先日行きそびれた場所をめざして山道を走ります。

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霧が立ち込めているのが、長野盆地です。

標高の高いところは青空です…

ドローンでもあれば、雲海のように見えたはず…

犀川千曲川からの水蒸気が冷やされ、
霧となって盆地に立ちこめているのでしょう…

目をこらしてみると…

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雲海の向こうに、蓼科山もうっすらと見えています。

 

「保科五無斎の故郷です…」


今日の目的は、
今年7月に発生した地滑りをみてみようとの思いです…

 

裾花大橋を渡り、千木、川後と抜け、麻庭、仏工伝(ぶくで)などを通り

田切地区を縦断して、犀川の北側に出ます。

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そして、国道19号の犬戻トンネル出口付近の地滑りを見ました…

 

 

山が大きく崩れています…

 

 

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霧も出ていたし、ちょっと逆光だったのですが、

 

対策工事が行われているのがみえました…

 

長野県の大動脈である国道19号線が片側通行なので、渋滞も発生しています…

 

早く、安全に通れるようになってほしいものです。

 

地質的には、裾花凝灰岩層とその上位の泥岩砂岩層の境界部付近で

地滑りが発生している模様です。

 

地形図をみると、古い地滑りの再活動のように見て取れました…

 

 

犀川が狭まった場所で、なかなかの難所…

犬も戻ってしまう…という場所なのか…

 

これには、柴犬館長も憤慨です。

 

🐕「なんじゃ、その地名は… 人間が通りにくいだけじゃ、

   日本犬は4輪(足)駆動で、もっとヘビーデューティーじゃ 😠!」

 

そう言って、プンプン! ヒーター前でふて寝…

 

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「館長、それではちょっと軟弱がすぎるかと…

     まったくヘビーデューティーではありません…」

 

そう言いかけましたが、口をつぐむことにしました…

 

正しい判断だったでしょうか?????

 

今日もおあとがよろしいかと思います。