戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

戸隠は良い天気でした…

冬至も近づき、日の出が遅い時期となりました。

柴犬館長が視察に出かけるときは、薄暗い中を出立… 視察の途中に日の出となることもあります。 昨日は、朝焼けを拝みました…

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太陽の光が雲に反射し、赤く見えました…


今日も、好天が続きましたが、 長野盆地内は濃霧とのこと… よし、霧の川中島を見ようと決意し、 先日行きそびれた場所をめざして山道を走ります。

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霧が立ち込めているのが、長野盆地です。

標高の高いところは青空です…

ドローンでもあれば、雲海のように見えたはず…

犀川千曲川からの水蒸気が冷やされ、
霧となって盆地に立ちこめているのでしょう…

目をこらしてみると…

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雲海の向こうに、蓼科山もうっすらと見えています。

 

「保科五無斎の故郷です…」


今日の目的は、
今年7月に発生した地滑りをみてみようとの思いです…

 

裾花大橋を渡り、千木、川後と抜け、麻庭、仏工伝(ぶくで)などを通り

田切地区を縦断して、犀川の北側に出ます。

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そして、国道19号の犬戻トンネル出口付近の地滑りを見ました…

 

 

山が大きく崩れています…

 

 

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霧も出ていたし、ちょっと逆光だったのですが、

 

対策工事が行われているのがみえました…

 

長野県の大動脈である国道19号線が片側通行なので、渋滞も発生しています…

 

早く、安全に通れるようになってほしいものです。

 

地質的には、裾花凝灰岩層とその上位の泥岩砂岩層の境界部付近で

地滑りが発生している模様です。

 

地形図をみると、古い地滑りの再活動のように見て取れました…

 

 

犀川が狭まった場所で、なかなかの難所…

犬も戻ってしまう…という場所なのか…

 

これには、柴犬館長も憤慨です。

 

🐕「なんじゃ、その地名は… 人間が通りにくいだけじゃ、

   日本犬は4輪(足)駆動で、もっとヘビーデューティーじゃ 😠!」

 

そう言って、プンプン! ヒーター前でふて寝…

 

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「館長、それではちょっと軟弱がすぎるかと…

     まったくヘビーデューティーではありません…」

 

そう言いかけましたが、口をつぐむことにしました…

 

正しい判断だったでしょうか?????

 

今日もおあとがよろしいかと思います。