戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

こんなに雪の多かった3月の自然観察教室ははじめてでした

予定通り 良いお天気の中

 メイプルウォーターの回収と

  鳥の巣箱そうじ は

開催されました

 

積雪は昨日と変わらず^^;

まずは

傾斜のゆるい 少々雪深いお山を

30分ほどかけて歩き メイプルウォーターを回収

 

そして 雪深い館周辺 5か所に設置した

巣箱も回収 中身を確認し

リフォームもしくは新築した巣箱を設置

しました

みんな頑張ってくれました><

 

今年は5個中

1個は空

3個は途中まで巣作りしたっぽい感じ

うすく苔がひかれたところで止まった的な・・・

最後の一つは

スズメバチに巣作りされたため

鳥は入らず

 

中身をとりだしてみると

3段構造で それなりに育った巣でした

 

さて今年はいかに?

使ってくれることを祈りつつ

 

お待ちかねのメイプルシロップの試食をし

収穫物は分配し 終了

 

想定外の雪の多い3月でしたが

参加者は楽しんでくれたようなので

ほっと胸をなでおろす某職員でした

 

来年度も

自然観察教室 は プログラム としては

かわりません が どうぞ ご贔屓に

明日はメイプルウォーターの回収だけど

あいにくの雪模様・・・

この先にあるはずの飯縄山もみえません

2月には ほぼなくなった雪なのに・・・

 

 

明日はまずまずのお天気のようですが

それなりの積雪量があり

急斜面の裏山は小さい子では

安全には歩けないだろうと

ウリハダカエデは本日回収してきました

実際 深いところではひざ下まで埋まりました

 

今年はいろいろバタバタで

いつもの山ではなくて 

ウリハダは裏山のみ設置

そして 2週間ほど見に行けてなかったのですが

溢れていたのは2本だけで

あとは半分前後

それでも全部で6~7Lくらいは

樹液を回収できました

 

明日は

ヤマモミジ と イタヤカエデ の 樹液採集器 の 回収 と

巣箱の付け替え となります

 

今年は煮詰められた樹液も少なく

スプーン一杯の味見くらい・・・

シロップ代はとれません><

 

それなりに雪がある上

まだこれから降る予報ですので

歩ける準備をしてきてくださいね

って ブログでは 伝わらないかな^^;

 

 

不思議なシマシマ?

これは、3月7日の画像です

 

朝の視察に出かけると、某所で、道路上のシマシマを発見!

 

 

🐕「ん… これは何じゃ???」

 

おそらくは除雪車によるものでしょうが、よくわかりません。

 

 

ずっと続いています。

 

除雪車の刃先に、氷が張り付いていたのでしょうか?

 

🐕「ほうきで、はいたようじゃ…」

 

どなたか、ご存知でしたお知らせください。

 

凍った路面には、皆様、注意あれ

 

今朝、同じ場所にいってみたら、何も残っていませんでした…

 

 

 

さて、本日はお天気が良くなりました…

 

 

午前中は晴れて、青空が久しぶりです。

 

しかし、企画展の準備で、忙しいこと…

 

昼休みに、気分転換で屋外へ

 

 

鳥の足跡が残っていました…

 

鳥の種類は不明です…

 

🐕「ワシが館に行けば臭いでわかるのに…」

 

🐕「たまには連れて行くのじゃ…」

 

いやいや、企画展準備で、館長のお世話は無理…

 

🐕「何じゃと、その御託は… 未熟者…」

 

このブログを書いていると、雪が舞ってきました…

 

忙しい、忙しい、

 

今日のところはこれでおしまい… 企画展をお楽しみに…

 

 

 

準備の合間に・・・

来週末に始まる春の企画展に向けて

準備を進めておりますが、

某職員はその合間に調査に行ってきました。

 

雪があるうちでないとできない、奥社の社叢林の樹木調査です。

(林床を覆うササが雪の下になっているときでないと、

森に入れないのです・・・)

 

 

昨日はあいにく雪が降り、前の日からの新雪で、

スノーシューも沈みます。

歩きにくいことこの上なし・・・;;

 

 

幹回りが3m以上あるのが巨樹と定義されていますが、

その計測です。

戸隠の奥社の社叢林にはそんな巨樹が何百本とあります。

10年前にも同じ調査をしているのですが、

ミズナラの木は10年で10㎝以上増えているものがほとんどでした。

12㎝増えているとすると、直径では約4㎝増。

年輪幅で1年に2㎜成長していることになります。

時間の経過と生き物としての樹木とを実感しました。。。

 

それにしても、3月になってから何度か雪が降り、

2月よりも積雪が増えています。

小学校の子どもたちと行けなかった鏡池

今の方が行けるのでは、と思ってしまいます・・・^^;

 

今日も展示準備です。

 

 

展示ケースを運び出すために、

久々に旧館にも入りました。

床がかなり傷んでいるところもあって、

スリリングでした~ (>_<)

 

外に出たときにふと見ると、

ウメのつぼみがほころんで

白い花弁を見せているものがちらほら・・・

 

 

 

一つだけですが、開き始めていました!

 

暖かい日が一日あれば、咲き進みそうです。

 

企画展の準備をしっかり終えて、

春本番の到来を待つのみ、としたいところです^^;

 

ちなみに、ピントが甘くて申し訳ないですが、

 

サクラはさすがにまだまだ固いつぼみでした。

 

また雪か、でも集中して作業!

昨日の午後から、また湿った雪が降ります。

 

午前中いっぱい雪で、被害が生じました…

 

サルスベリの木の枝が折れました…

 

 

ソメイヨシノやウメの木にも、雪がいっぱいつきました…

 

🐕「これはこれで美しいかも…」

 

15㎝ぐらいは積もったので、ここまでくるお客さまはいません…

 

その分集中して、企画展を仕上げていきます。

 

戸隠山飯縄山の生い立ちが、人々の生活を支えている…

 

特に「水」が、テーマです。

 

展示のパネルをつるすため、脚立に登り降りしていると、

 

電話が鳴ります…

 

こういう時に限って、いろいろな質問が寄せられます…

 

昔、戸隠山の上に気象観測の小屋があったらしい、

 

いつ誰がたてたものか…

 

なぜ、それをうちに聞く… と思いつつも、それらしい資料を集めていました。

 

某記念誌にあります… これは覚えていました…

 

 

東京管区気象台による無線観測所の小屋の画像

 

 

 

ヘリコプターなどない時代? 人力でアンテナらしき部材を担ぎ上げています。

 

設置はしたものの、台風でみんな飛んでいってしまったらしいです…

 

🐕「これは、これで、すごいなぁ~」

 

人が、人として活躍している時代です…

 

今日は、このくらいで…

 

 

卒業も、出会いもある3月

3月3日の日曜日、ひな祭りでした。(忘れていました(>_<))

 

ブログに書けなかったことが一つありました…

 

画像の方は、ご家族の許可を得ています。

 

この博物館で、小学2年生からボランティアとして頑張ってくれたS君が

 

無事、高校を卒業しました… との報告をいただきました…

 

首都圏の大学で生物学を専攻するとのこと、

4月に引っ越すとのこと…

 

本当にお世話になりました…

 

企画展の準備で、古い画像の中にいました…

 

若いころ(失礼! 今も十分に若いですが…)

 

 

2016年9月の画像… 自分で作った魚の頭骨の標本を見せてくれました…

 

やるなぁ 少年!

 

 

こちらは2017年10月 台風で堆積した土砂を観察しに行ったとき…

 

右端が彼…

 

大きくなりましたな…

 

高校生になるとぐんぐん身長が伸びて

身長185㎝くらいに見えます…(実際は、そんなにないらしい…です)

 

 

いやいや人の成長とは早いものです…

 

引っ越すと、なかなかこの博物館には来れないから…

と、挨拶をしていきました…

 

そんな古い画像を探していたら、

雪の多い2015年2月23日の画像を発見 

 

奥社から鏡池に行く途中の天命稲荷の画像です…

 

神社の鳥居をくぐることができません…

 

ちょっと頑張れば、腰を掛けることもできそうです。

 

時間とともに、人もかわれば、自然も変わります。

 

こんなことを思っていたら、外では雪が降ってきました…

 

 

 

閑話休題

 

火曜日午前中から、赤ちゃんを連れたご家族が来館…

 

わざわざ、首都圏のK県からご来館

この博物館が気になって、お休みをとってここまで来たとのこと…

そんな話をうかがったので、ちょっとだけご案内しました…

 

話を聞くとこの博物館はもっと面白くなる、

この子が大きくなったら、聞かせたいとのこと…

 

🐕「いや、それは無理じゃ…秘書はそんなに…」

 

 

今日もおあとがよろしいようで…

 

3月3日 今日もいろいろな出会い…

朝から戸隠は晴れました…

 

久しぶりのこと、その分放射冷却もあって、最低気温は-7℃

 

寒い分、戸隠山がよく見えます…午前6時30分ごろ…

 

 

撮影していたら、キツネを見つけました…

 

チャンス…

 

 

一目散に逃げるキツネを撮影… 後ろ姿だけですが…

 

🐕「よくまあ、こんな画像を人様に… 未熟者…」

 

先日から気になっていた、看板の撮影にも向いました…

 

国道406号線の改良工事の完成予想図…

 

🐕「へぇ、こんな形になるんだ…」

 

橋の位置が予想と違いました… 

国道をもっと直線的に結ぶかと、思っていました…

 

今日も企画展の準備です。

 

戸隠を支えた産業の道具に出会いました…

 

 

ある道具箱の裏書、皇紀2591年 昭和6年(1931)につくられたもの…

 

 

こちらは昭和18年(1943)製造とあります

80年前の、ある道具の裏書 

 

昔の人は、モノを大切にしたので、こんな形で墨書が残っています。

 

すごいことです。

大量生産、大量消費の中で育ったわれわれには、想像もつきません。

 

今でも使おうとおもえば、使える道具です…

 

 

国道406号線の古い写真 

 

裾花ダムが完成する前、上にある橋は、裾花大橋です

 

下の橋は、木造の明藤橋… この橋をバスが通っていたそうです…

 

貴重な職員の証言です。

 

博物館の北側、今井から長野の権堂まで

当時のバスは1時間30分ほどかかったとの話…

 

ダムの工事の前に、今の裾花大橋やトンネルができたそうです…

 

いやいや、今日もいろんなものに出会えました。

 

東信のある市のご家族は、

ここに来る道で、小学生が初めて車に酔ってしまったそうです。

「でも、その子が一番、この博物館を気に入った」とのこと

 

隣県のG県、T県からの来館者、

「いや~、ここはめちゃくちゃ面白い、また来る」

と言って帰られました。

 

お客さんとの会話の中で、ホンモノの確かさを確認できました…

 

今日も一日に感謝します。ありがとう!