戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

4月10日 冷え込みました…

昨日の帰り道 

 

雨が止んだので、川の様子を撮影しました…

 

雪どけ水も加わり、ごうごうと大量の水が流れていました…

 

 

水は怖いものです…

 

さて、今朝の話…

 

昨日雨を降らせた低気圧は東へ移動し、一時的に冬型の気圧配置に…

 

上空に冷たい高気圧が来て、青空になりました…

 

 

放射冷却もあって、冷え込みが厳しいものに…

 

🐕「わしの体感温度では-2℃…」

 

 

霜がびっしりとおりています…

 



咲き誇ったヒメオドリコソウの花も霜がびっしり…

 

🐕「こやつらは、霜ごときにはやられそうもないな…」

 

ヨーロッパ原産の外来種… 明治時代に渡来したらしい…

 

霜だけではありません…

 

 

昨日の雨で水分がたっぷりあって、霜柱が一面にできています…

 

🐕「これは、見事じゃ…」

 

 

溢れた用水路の水が凍って、つるつると滑ります…

 

 

🐕「気を付けるのじゃぞ… 秘書よ…」

 

水は温度によって、いろんな形態を示します。

 

この水が、生命の源… 

水を体内に取り込み、いろいろな化学変化で生きることができます。 

 

人が生きていける原点…

 

それが豊富にあるのが、戸隠の強み…

 

そんな紹介を企画展でしています。

 

今日は、地元の中学3年生が総合学習で見学に…

 

来月、ある全国大会が戸隠であるので、その発表の準備だとか…

 

🐕「水は面白いぞ…、若者よ、、、水を制する者は、ゲームを制す…」

 

 

 

昼間はお日さまが差し、気温は14℃ほどに…

 

 

日向ぼっこで、くつろぐ館長のテレパスが届きました…

 

お昼過ぎには、菜の花やスイセンの開花も確認できました…

 

長野市内では、一気にサクラが咲きはじめた模様です…

 

戸隠では、いつになるかなぁ…

 

 

今日は雨でした。小学校といえば…

昨日の晩から強い雨が降りました。

 

雪どけも進んだようで、川はゴーゴーと流れています。

 

日曜日朝、天気が良かったので、小学校の校庭に視察…

 

すると、

 

校庭の隅にある、五葉松の木に異変が…

 

 

🐕「ん???」

 

🐕「枝が折れておるぞ…」

 

 

3月に降った、重たい雪のせいなのかもしれませんが、大きな枝がポッキリ!

 

小学校と言えば、先日、鋸山の麓の人気施設を見てきました…

 

都市交流施設 道の駅「保田小学校」…

 

いろいろなマスコミにも取り上げられており、人気のスポット…

 

2014年に廃校になった小学校をリノベーションして道の駅へ

 

 

学校の校舎や体育館を利用した道の駅…

 

 

学校の黒板や備品をそのまま残し…いろいろなレストランや軽食、直売場があります…

 

 

トイレもこんな表示です…

 

 

こちらは2階の増設部分 ベランダを広げています…

 

「泊まれる小学校」というのが、人気のヒミツのようです…

 

 

2階の教室は、宿泊施設になっています…

 

お風呂に入ることもできます…

 

1968年建築の校舎に耐震工事をして、廃校の翌年にはオープンしたそうです…

 

昨年10月には、お隣に道の駅 保田小附属ようちえんも新築に…

 

 

思い出深い校舎をうまく利用したものです…

 

当館と違ってアクセスも便利

 

館山道 鋸南保田インターチェンジをでると、ものの1分で到着…

 

いまや、この地域の観光拠点だそうです…

 

人が集まり、農産物も売れ、雇用が創出されています…

 

🐕「うーん、良いところに目をつけたな…」

 

うちと似たようなコンセプトですね…

 

🐕「うちも頑張って、お客様を呼ぶのじゃ… がんばれ、秘書よ」

 

そうそう、うちにしかできないことをやるしかありませn…

 

今日もおあとがよろしいようで…

暖かい週末でした^^

昨日に引き続きお天気がよく、気温も上昇。

午後3時前で博物館の百葉箱の温度計は・・・

 

 

22℃(@_@;)!

 

薄着で館内に入られるかたには、

 館内は寒いですよ。

ともれなく声をかけさせてもらっています^^;

 

ちなみに長野気象台が観測した今日の最高気温は23.2℃

日なたの体感は25℃越えだったのでは。

サクラの便りも間近でしょうか。

 

 

当館の標本木のサクラの芽も

だいぶ膨らんでいることがわかりました。

 

 

ツクシもにょきにょき

 

 

プランターのパンジーもきれい^^

 

越冬したタテハチョウや

まだ土色のアマガエルも見かけました。

 

 

トガクシソウもピンクの花びらがのぞいています^^

もう少し!

 

 

驚いたのはこちら。

去年の秋に挿し木をしたハナカイドウの枝先につぼみが!

もとは自宅の庭木を剪定したものだそうです。

たくましい生命力に感心しました。

 

一昨日は個人的な休みで、近所で春探しをしました。

 

 

標高1000mの森はまだ静かでした。

去年はすでにキクザキチゲなどが咲いていたので、

遅めに感じてしまいます・・・^^;

 

その分?目立ったのは樹皮の異常です。

 

 

するどいもので強くこすりつけられ、

すっかり剥げてしまっています。

おそらくシカの角とぎでしょう。

流れた樹液が流血のようで痛々しいです。。。;;

 

 

地際から1.5mぐらいの高さまで、

すっかりつるつるにされてしまった木もありました。

これはもう枯れるしかありません。。。

 

 

そんな悲惨な姿の木が、森のあちこちに・・・

 

  暴力反対っ(# ゚Д゚)! 

 

つい、シカが憎く思えてしまうこの頃です・・・

この惨状を回避するには、

猟師さんに頑張ってもらうしかないのでしょうか・・・

出産報告

この週末は暖か

市街地は20℃越えの予報

開花が遅れた桜も一気に進むかな?

 

この陽気のせいか 来館者も多い気がします

ありがたいことです

 

サクラはまだですが

ヤマアカガエルの声はまだ聞こえ

プールの周辺では卵がたくさんです

 

プールサイドのオーバーフローする排水路には

ヤマアカガエルの親たちもたくさん^^;

まさにうじゃうじゃです><

 

 

実は館内でも産卵が

3/21のことです

2022年生まれのアルビノウーパールーパーが産卵していました

目測で200ほど

 

いくつか観察してみたのですが

発生してる様子がない・・・

翌日も分割の様子は認められなかったので

ほぼ未受精卵か と

諦めていたのです

 

一応 水草ごと 別水槽に移して

放置していていました

 

10日ぶりくらいでよくみると

!できてる!

 

半分くらいは発生しているようです

100くらいはいそう

 

4/6現在 尾っぽもずいぶん伸びてきて

ウーパールーパーの幼生らしくなってきました

この様子だと 来週半ばには 孵化がはじまるかな~

 

孵化したら 回収作業

 

そして

プールにはミジンコが発生していないので

ブラインシュリンプを沸かす日々も はじまる・・・

 

無事の育った場合は 里親募集しますので

欲しいと思っている方は

ブログやSNSをチェックしてください

 

そうそう 

今回の子は 娘個体で初産で

親個体はまだ産んでいません

親個体も産むと・・・やばいかも・・・

あのお腹がタマゴでなければ

お世話係に似ただけだけど^^;

千葉県で地層をみる その3

今日も、千葉県 地層の旅の続きを…

 

なぜ、鋸山に行ったのか…

 

1、戸隠山とほぼ同じ時代の地層が隆起してできた山であること

 

こちらは、不動の滝です…

 

 

2、山岳信仰との関係が深いこと

 

差別浸食でできた窪みには、石仏がたくさん!

 

いっぱい過ぎて、ゆっくりとはみていられません…

 

 

そして、一生忘れられない大きな思い出があるからです…

 

50年以上も前のこと…

 

小学生の遠足か?臨海学校?だったかで、この鋸山に行きました…

 

百尺観音や大仏を見た記憶があります…

 

 

こちらは、ロープウェイから見た内房の海…

 

この海岸で、なんと、古銭を拾ったのでした!

 

忘れもしない、「寛永通宝

 

そう、当時見ていた銭形平次が投げていた江戸時代の銭です…

 

運命的な出会いを…しました…

 

それが、その後、銭にこだわるようになった出会いでした…

 

小銭がジャラジャラあると、楽しい気持ちになります…

 

ウイスキーの大瓶に小銭をためたりもしていました…

 

電子マネーや仮想通貨などない、アナログな時代の思い出…

 

 

鋸山のロープウエイもまだ健在でした…

 

そこでは、今では滅びたはずの「硬券」が使われており、



乗るときに、パチンと鋏を入れてもらいました…

 

「あ、あ、この音…」、とっても懐かしい響き…

 

 

🐕「何をかんがえておる、このジジイは…ワシには理解不能じゃ…」

 

柴犬館長からこんなテレパスが届いたので、

 

ロープウェイの駅で、こんなお土産を買ってしまいました…

 

 

ちょっと柴犬っぽいです…

 

🐕「なんじゃこりゃ…カ・ワ・イ・イ・ぞ…」

 

この旅で、興奮しすぎてこんな画像もさらしてしまいます…

 

 

🐕「ワシを置いていくようなものの顔など見たくはないわ…この未熟者…」

 

今日はおあとがよろしくないようで…

 

【まだまだ紹介したい出来事がありますが…連載ではありません、

                      不定期で紹介します】

千葉県で地層をみる その2

館山市で沼サンゴをみたあと、向かったのは鋸山です…

 

標高329,5m

 

長野県庁の標高より低い山ですが、千葉県では高山…

 

 

この山は地層でできています…

 

 

硬い砂岩や礫岩が山を作っています…

 

鮮新世の地層ですので、戸隠山をつくる地層と同じ時代…

 

 

いたるところで、縞々観察できます…

 

🐕「こりゃ、おもしろいなあ…」

 

昔は、石切り場でもあったそうで

「房州石」という形で石材として利用されていました…

 

 

江戸時代後期から石が切りだされていたそうです…

 

 

硬い砂岩を切り出して、利用されていた場所には、

 

現在、大きな観音様(百尺観音)が彫られています…

 

 

近くには、日本一の大きさをほこる大仏様もあります…

 

 

🐕「いやいや、ありがたい、ありがたい…」

 

伝説では、聖武天皇の命で、行義が開いたとか…

 

古いお寺でもあります…

 

最近はこの風景が人気なのだとか…

 

 

観音様の横にみえました…絶壁の一部が飛び出しています… 「地獄のぞき」

 

 

🐕「ひゃー こわいこわい…」

 

撮影スポットとして、行列ができていました…

 

🐕「こりゃ、すごいジオじゃ…」

 

 

 

もちろん、戸隠山と同じような修験の寺で、奥の院もありました…

 

たくさんの石仏も彫られています…

 

 

観光地として整備されており、歩きやすい道となっていたり、

 

難所にはこうしたトンネルなども掘りぬかれています…

 

アップダウンの激しいコースを回りましたが、

 

戸隠と同じ時代のジオに触れたい、という欲求もありましたが、

 

なぜ、ここに行きたくなったのか…

 

🐕「今日は、ここまでじゃ… 続きは明日のお楽しみ…」

 

柴犬館長の命とならば、やむをえまい…

 

今日はこの辺で、おしまい… (その3に続く…)

 

花だより

 ”秘書さんの ふるさと地質めぐり”

が、連載になるかと思い、期待していたのですが、

 

年度初め早々の会議が長引き、お疲れになったそうなので、

急きょ花だよりを・・・

しかも、2日前のお隣の須坂市のものです。。。^^;

ご了承くださいm(__)m

 

今日は雨降りですが、一昨日はお天気がよく、散策日和。

知人に誘われて「さくらの山」として整備されている井上城址へ。

 

桜は冬から咲く十月桜しか咲いていませんでしたが、

山の斜面には春植物が咲きだしていました。

 

アズマイチゲ

 

カタクリ

 

キバナノアマナ

 

ヤマエンゴサク

 

白いアズマイチゲは今が盛りで、

斜面に咲く花たちを上から見ると、

夜空に輝く星々を見下ろしているような

不思議な気分でした。

 

写真でうまく表現できないのが残念です・・・;;

 

カタクリやヤマエンゴサクはこれからが見頃。

特にカタクリは日が当たっていると

下から見上げたときに、花や葉が透けるようになるので

とてもきれいです。

 

地元のかたたちが整備されていて、

散策路も歩きやすいです。

幹線道路沿いに駐車場も整備。

桜のシーズン前から楽しめますので、

お天気がいいときを狙ってお出かけ下さい^^