戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

千葉県で地層をみる その2

館山市で沼サンゴをみたあと、向かったのは鋸山です…

 

標高329,5m

 

長野県庁の標高より低い山ですが、千葉県では高山…

 

 

この山は地層でできています…

 

 

硬い砂岩や礫岩が山を作っています…

 

鮮新世の地層ですので、戸隠山をつくる地層と同じ時代…

 

 

いたるところで、縞々観察できます…

 

🐕「こりゃ、おもしろいなあ…」

 

昔は、石切り場でもあったそうで

「房州石」という形で石材として利用されていました…

 

 

江戸時代後期から石が切りだされていたそうです…

 

 

硬い砂岩を切り出して、利用されていた場所には、

 

現在、大きな観音様(百尺観音)が彫られています…

 

 

近くには、日本一の大きさをほこる大仏様もあります…

 

 

🐕「いやいや、ありがたい、ありがたい…」

 

伝説では、聖武天皇の命で、行義が開いたとか…

 

古いお寺でもあります…

 

最近はこの風景が人気なのだとか…

 

 

観音様の横にみえました…絶壁の一部が飛び出しています… 「地獄のぞき」

 

 

🐕「ひゃー こわいこわい…」

 

撮影スポットとして、行列ができていました…

 

🐕「こりゃ、すごいジオじゃ…」

 

 

 

もちろん、戸隠山と同じような修験の寺で、奥の院もありました…

 

たくさんの石仏も彫られています…

 

 

観光地として整備されており、歩きやすい道となっていたり、

 

難所にはこうしたトンネルなども掘りぬかれています…

 

アップダウンの激しいコースを回りましたが、

 

戸隠と同じ時代のジオに触れたい、という欲求もありましたが、

 

なぜ、ここに行きたくなったのか…

 

🐕「今日は、ここまでじゃ… 続きは明日のお楽しみ…」

 

柴犬館長の命とならば、やむをえまい…

 

今日はこの辺で、おしまい… (その3に続く…)