戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

今日は連休の間の平日・・・

昨夜のお湿りのおかげもあって、木々の芽吹きがどんどん進みます。

 

ソメイヨシノはすっかり葉桜に。

山の緑も濃くなりました。

 

さて、今日は年に数回行われる、柴犬館長の視察の日です。

しかし、平日とあってそもそも客足は鈍く、

柴犬館長との触れ合いを求めている来館者はいなさそう・・・"(-""-)"

 

そこで、本日は企画展の視察と、

館の重要スタッフとの顔合わせとなりました!

 

まずは、館に長く勤める主要職員とのスキンシップから^^

 

 

 🐕 これからも、よろしく頼むぞ!

 

館長も非常に嬉しそうにされています。

 

 

 

入口で、お客さまのハートを鷲掴みにする重要キャラ、

ウーパー3兄弟とのご対面も一瞬ありましたが・・・

 

企画展のほうが興味があったようで、

そそくさと向かわれてしまいました・・・^^;

 

 

秘書さんに手伝ってもらい、

展示ケースの中のパネルをご覧になります。

 

 🐕 秘書よ! これだけの資料をよく集めたな・・・!

 

と、お褒めの言葉がありました。

 (心の声は、そう聞こえました・・・^^)

 

最近、ウーパールーパーにも負けない、

人気花丸急上昇中のニワトリ(4号君)にも

とうとうご対面・・・・

 

 

かと思いきや、

普段、自己主張が激しい4号君なのに、

館長には背中しか見せてくれません。

人好きの4号君

柴犬館長の前では緊張していたのでしょう・・・

 

 🐕 お客さまに失礼がなければ、それでいいのじゃ・・・

 

スタッフではないですが、

館長に面談を求める声も多く聞かれました。

 

 

 

ツバメのご夫婦が、何組も飛び交い、

軒先を借りる許可を館長から得ようとしています。

 

 🐕 フン害はいかんが、今年も元気な子どもたちを育てるのじゃ・・・!

 

 

 

館長の広いお心に、ツバメたちもほっと胸をなでおろします。

(というように、某職員には脳内変換されています・・・^^;)

 

春の視察が無事に終わりました。

明日から5月です。

館長も絶賛の企画展も見られるこの春に、

ぜひご来館ください。

 

 

ヒョウタン池ではミツガシワも咲いていますよ^^

カブトムシの会

本日は昭和の日

そして カブトムシの会の日

最初に開催したのは2011年

新館開館が2008年なので

ずいぶん前からやっている恒例行事です

 

やり方は少しずつ変わってきましたが

ここでは 伝統のイベント

今年も大勢の方に参加していただきました

そして 親も子どももがんばるイベントです><


午前 694匹(法面含む)

午後 385匹

1079匹が掘り出されました

うち250匹ほどは参加者が持ち帰りました

ということはまだ800ほどが残っているという・・・

今年もプリップリです

 

さすがにすべては飼育できないかな~

先生などの貰い手は少しあるけど・・・

 

欲しい人がいたらお問い合わせください

大型連休前のことです…

4月26日(金)のことです…

 

来月、長野市戸隠を会場に全国大会が行われます。

 

全国伝統的建造物群保存地区協議会の総会・研修会です。

 

全国の重要伝統的建造物群を持つ自治体や

町並み保存に取り組んでいる方たちが集まります…

 

その現地研修会の案内をするガイドの方々と下見です。

 

戸隠の宿坊群を見て周りました…

 

 

まず、中社、広庭の大鳥居の足場の撤去が進みます…

 

古い宿坊も修復中… 昔の構造が残っているので、それを活かしています…

 

 

国の登録有形文化財に指定されている宿坊もあります…

 

江戸時代の戸隠顕光寺に関わるものが多数残っています…

 

これらを案内せねばなりません…

 

午後は、宝光社の宿坊のお庭も拝見しました…

 

立派なお庭で、おもてなしの心が伝わります。

 

 

当日はサクラも満開… 残雪の残る西岳もよく見えます…

 

 

宝光社の急な階段も登って、参拝…

 

幕末の権現づくりの社殿が残っています…

 

いろいろなお話を担当係長から伺いました…

 

戸隠は、やはりすごい所でした…

 

火事が多かったので、一部は焼けてしまいましたが、

 

昔の風情も各所で感じられました…

 

この戸隠の良さを大会の時にどうやって伝えるか、調整が必要ですね…

 

地質学的には、飯縄山の崩壊堆積物の凹みに集落が発達…

 

そこは水の集まる場所…

 

やはり集落が長年維持される場所は、水が豊かで、

 

冷たい北風を防ぐことのできる場所…

 

中社や宝光社の社殿を中心に、表参道がつくられ、

その東側に集落が発展し、新町通りがつくられています…

この構造は善光寺の門前と同じ構造…

 

 

🐕「門前町の構造は、善光寺・戸隠も同じじゃ…」

 

それは、地質学的にも意味がありました…

 

戸隠の良さを紹介しているのが、

現在当館で開催中の企画展「戸隠七不思議展」です。

 

ゴールデンウィーク中は、お昼時を中心に渋滞しているようです。

駐車場もいっぱいで、苦労している、との話をお客さまから聞きました…

 

🐕「渋滞を避けるには、当館が良いですよ…」

 

柴犬館長、もっと遠吠えで皆様にお知らせをして…

 

今日もおあとがよろしいようで…

春の大型連休 スタートです!

今日からGWが始まりました。

さい先よく、多くのかたのご来館があり、ありがたい限りです。m(__)m

 

今日は今年度最初の植物観察会の開催日でもありました。

今年は今回も含め、4、5、6月の3回は

飯綱高原ユウスゲ自生地の保全活動をお手伝いします。

 

ユウスゲゼンテイカニッコウキスゲ)に近い仲間で、

7月下旬ごろから咲きだします。

 

今日は、株のわきに棒を立てて、マーキングです。

テープに番号をつけて、株数を調べるのですが、

この棒が、この場所でワラビ採りをする人による

ユウスゲの芽の踏みつけ防止にも役立ちます。

 

去年の秋に機械で草刈りをしてあるので、

現状は非常に見晴らしがいいです。

色々な植物が顔を出してきた中から、

ユウスゲの芽を探して、旗を立てていきます。

 

 

なかなか広いですが、1時間半ぐらいかけて

数100本の棒を立てました。

(水曜の下見とあわせると、500本以上は立ったはずです)

 

今日は気温が高めだったこともあり、

ほどよい汗をかきました・・・(^^)/

 

ゲレンデに咲くオオヤマザクラの満開の花や

 

足元の小さな花、春植物のヒメニラやヤマエンゴサクが

そんな私たちを応援してくれているようでした。

 

 

さて、このユウスゲについては、

保全活動をされているかたから、

花が咲く前に、似ているゼンテイカと区別がつかないかと

相談を受けていました。

 

図鑑には葉の幅の違いなどが掲載されていることが多いのですが、

現地で観察すると、

小さい株では特に識別が難しいことがわかりました。

 

また、ゼンテイカは根に紡錘状のふくらみがあるが、

ユウスゲにはない、とも図鑑には記されています。

今回はせっかくなので、

シャベル持参で根の様子を観察してみることにしました。

 

 

まず、図鑑に紡錘状のふくらみがあるとされる

ヤブカンゾウゼンテイカ

確かにふくらみを確認しました。

 

そして本命のユウスゲ・・・

 

 

やや! ふくらみがありますね・・・^^;

2株掘ったのですが、若い株に特にふくらみが見られます・・・

 

ユウスゲを栽培しているかたからの情報では、

図鑑にはないとされる紡錘根は、ユウスゲにもあるが、

根の色が黄色いので、わかりやすい、とのことです。

 

そこで、ゼンテイカユウスゲの根を並べてみました。

 

たしかに・・・

ユウスゲのほうが黄色みが強いように見えます・・・

 

掘った株は、間違いなくユウスゲかどうかを確認するため、

お持ち帰りで栽培することになりました。

 

マニアックなところからスタートした今年の植物観察会ですが、

変わらず、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

 

ちなみに、5月25日(土)は生育場所が競合するワラビの抜き取り、

6月22日(土)は外来植物の駆除を予定しています。

春っぽい色に

気温が高めですが、日差しは弱く、穏やかな日よりでした。

それに反して、職員は、

 

講師に出たり、原稿の締め切りがあったり、

GWの問い合わせが相次いだり、打ち合わせがあったりで

 

落ち着かなく、ばたばたソワソワ・・・

 

息抜きに外へ出ると

 

 

赤いハナミズキが咲きそろっていました。

 

また、ソメイヨシノはだいぶ散ってしまいましたが、

以前にボランティアさんにいただいた、

盆栽の八重桜が咲き始めていることに気が付きました。

 

 

ふんわりと優しい花で、なかなかきれいです^^

春本番を感じさせてくれます。

 

今日は午後に地元の高校生が、草木染の体験にやってきました。

 

 

終わりごろに、教室をのぞいてみると

作品がちょうど出来上がってきているところで、

ピンクはサクラかな?と思ったら、

 

煮豆でした^^

先日もボランティアさんと挑戦していた

豆のポリフェノールですね。

 


ちょっと黄色みがかかったもの(インゲンだったかな)、

 

グレーのもの(確かハナマメだったかと・・・)

 

これらも煮豆由来。

(豆の種類がそれぞれあって、聞いたのですが、

 覚えきれませんでしたm(__)m)

 

豆の煮汁がこんなに役に立つとは、

ちょっと見かたが変わりますね^^;

 

ハナカイドウを剪定した枝で染めている生徒さんもいました。

 

それぞれ、オリジナル作品ができて、

戸隠の春色をお持ち帰りされていました。

 

 今日のところは、このへんで・・・

 

 

 

下へ、上へ

昨日 4月24日のことです…

 

まず出勤すると、下へ 

 

長野市役所付近から、八幡川をさかのぼります。

 

長野市の生い立ちを学ぶ講座…

 

戸隠から流れ出る水の行く先を確かめます…

 

途中で見つけたのは古井戸…

 

 

鶴瓶 つるべ もあります…

 

石組で囲われた立派なもの…

 

水道ができる以前のものでしょう…

 

水はやっぱり大事です…

 

そんなことを考えながら、街歩き…

 

午後は標高1200mの中社へ上りました……

 

 

ややっ、先日から不思議に思っていた、大鳥居の囲い…

 

その謎が解けました…

 

 

新しくできたばかりの大鳥居…

 

しめ縄の交換とヒノキ材の割れ目に埋木作業をしているとのこと…

 

 

春の準備で、しめ縄の付け替えもしていました…

 

「そうか、納得じゃ…」

 

 

柴犬館長も、納得していたようです…テレパスが届きました…

 

 

その後、返信が…

 

🐶「博物館も、G.W.に備え、装いを新たにせよ…」

 

そのテレパスに応え、鯉のぼりを飾りました…

 

皆さま、G.W.には、戸隠神社と合わせ、当館にも…お出かけを…

 

🐶「柴犬館長からの、お・願・い…」

 

今年は4月30日(火)にも開館します。

 

その日の午前11時から12時までは柴犬館長も出勤します…

 

柴犬館長との触れ合いをご希望の方は、4月30日にぜひ…

 

柴犬館長秘書からのお願い…

 

今日もおあとがよろしいようで…

ウパ稚たちの経過報告 孵化後1週

3/21に産卵され

4/17には孵化がほぼ終了した

ウーパールーパーのタマゴ

 

概算で200弱が孵化しました

 

それから1週間

週末 某職員の連休を挟んだせいか?

 

3パタンの飼育グループのうち 

1グループが全滅;;

2グループは無事でした

現在およそ120ほどが

無事 成長中です

 

アルビノと黒っぽいのがいて

若干アルビノが多めな印象

かご飼育はリスクも低そうなので

こちらの飼育グループも変更予定

ちょっと高密度だし^^;

ちなみにエサは

ブラインシュリンプも沸かしてあげているものの

プールサイドのコンテナで

ミジンコがいい感じに増殖中なので

そちらをメインにあげています

これならエサは切らさないし よごれない

 

もう少し大きくなって サイズ差がでてくると

特にアルビノは共食いによる死亡率があがってくるので

それまでに 小分けで飼育できるよう

飼育設備のさらなる変更を検討中

 

 

 

ちなみに

アカハライモリの方は

4/13に産卵を始め ここ数日卵はなさそうなので

とまったぽい

 

発生はゆるゆると進んでいて

孵化まではまだかかりそう

なにしろ卵をおいている1Fの廊下は寒いので^^;