戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

だいかいぎゅう

漢字で書くと“大海牛”です。
昨日のTVニュースや今朝の新聞にも載りましたが、戸隠のおとなりの中条村の川底から大きな肋骨(ろっこつ:あばら骨)の化石が見つかり、信州大学が発掘を行いました。とても太くて、重たい骨だったので「ジュゴンの仲間のダイカイギュウの化石ではないか」とのことです。
戸隠でも約300万年前の地層からダイカイギュウの肋骨化石が1965年に見つかりました。しかも、この化石が日本初の発見となりました。そんな縁があって、当館ではダイカイギュウの全身骨格(レプリカ)を展示しています。ぜひこの機会にダイカイギュウに会いに来ていただければと思います。ご希望があれば、展示解説もしますので、受付でおたずね下さい。

当館で展示しているダイカイギュウの全身骨格(複製)