戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

夏の花

県内では夏休みも終わり、日差しは強いものの吹く風は秋の気配。短い夏が終わってしまったように感じられるこの頃ですが、植物はやっと夏の花をさかせています。

駐車場のサルスベリ(中国原産ミソハギ科)は濃いピンクの花が今盛りです。花びらが6枚ありますが、先はひらひらのフリルのようでとても派手です。マルハナバチの仲間やスズメバチの仲間が、蜜や花粉を求めてにぎやかに飛び回っていました。
一方垣根では、5枚の葉を広げたつる植物がひっそり咲いていました。

ブドウ科ヤブガラシ(別名ビンボウカズラ)です。花びらも緑色で目立ちませんが、オレンジ色の部分から蜜を出して昆虫を誘っています。
これらの花は秋風に吹かれながら少しさびしげに咲いています。本来真夏に咲く花なので、これから咲き初めて大丈夫なのか、少し心配にもなってしまいます。