戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

旧館の屋根のうえ(ミニ氷河!?)

 学芸員室で仕事をしていると、たまに“どしん”と重い音がしてビクッとします。旧館の屋根に積もった雪が落ちた音です。屋根の傾斜がわりと急なので、晴れて気温が上がると、滑って落ちるようです。そんな感じでほとんどの雪はずり落ちてしまいます。ですが、屋根の形が90度まがった部分では、雪が両側から押しよせてくるせいか、引っかかってたまっています。

 その引っかかった雪をよく見ると、なにやら面白い模様ができていました。まっすぐ落ちてきた右側の部分の表面はつるっとしています(しわしわがない)。真ん中あたりは左から押しよせてきた雪に押されて、縦の“しわしわ” (直線)ができています。さらに左側は、反時計回りに回転しながら滑ってきたのでしょう。左下に曲がった“しわしわ”(曲線)ができていました。
 表面の模様は面白いのですが、落ちてくる雪は危険です。当館にお越しの際は、建物(旧館)から少し離れたところに駐車するといいですよ。


旧館の様子。屋根の雪がずり落ちて、建物の周りにたまっている。