戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

氷の林

ここ2日ほどは暖かく、
湿った雪が降りました。
でもその前日までは天気もよく
とても冷えました。


そんな日の出勤時には
車にこんな光景が広がっています。

まさに氷の林です。
なかなかきれいなものです。


この写真を前に、ある職員は霜柱が踏みたくて
近所を探して回ったなどといっていました。


霜柱は戸隠付近ではなかなか見られませんが、
関東あたりでは厳冬期にはよく見られます。


霜柱は地表面が凍り、地中の水分が毛細管現象で吸い上げられ
それが冷やされて凍りながら徐々に地面を持ちあげていく現象です。


霜柱のできる条件には地質も関係があって、
耕した畑のような軟らかい土でないと盛り上がらないため
関東ローム層は、粒の大きさが霜柱に最適だそうです。



自然現象と大地の間にも密接な関係があるのですね。