戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

激動の一週間(気温の巻)

今週の月曜日、戸隠は雪が降りました…

f:id:Naturalhistory:20190319083707j:plain

一昨日は博物館の周囲も20度を超える気温になったので、

各地から、ソメイヨシノ開花宣言がニュースとなりました。

 

そして、今朝の戸隠はマイナス5度ほど…冷え込みました。

この気温の乱高下は、人間にとってきついものがあります。

今年は「暑さ寒さは彼岸まで」という言葉とは、違った気候になっています。

 

柴犬館長(♀)は、こうした変化にはお構いなし!

人使いが荒く、朝から散歩をおねだり… (+_+)

f:id:Naturalhistory:20190319084914j:plain

彼女いわく「職員の健康管理のために、一緒に歩いてやっているのよ!」

「そうしなきゃ、ずっと朝寝坊しっぱなしなんだから…」と厳しいです。

 

そんな毎朝の勤務のおかげか、先日の人間ドッグでは、

体脂肪率・腹囲が減少!ありがたいことなのかもしれません。

 

今朝も、館長のお供でご一緒させていただきました。

冷え込みが厳しかったせいで、霜柱がたくさんできていました。

f:id:Naturalhistory:20190324072907j:plain

中には、5㎝を超えるような大きな霜柱が見られました。

(軍手の指の大きさと比較してみました)

f:id:Naturalhistory:20190324073130j:plain

 

館長の教えでは、この霜柱が発達するのにも、理由があるとか…

風化した火山灰質の土壌で、粘土と砂が適当に混ざり合って、

水を多く含む場所が、よいとのこと。

地質的な条件の上に、霜柱が発達するにふさわしい気温と風が必要だとのこと…

 

「ぼっー、と散歩していてはいけないのですね、館長!」

 

「そうよ、ちゃんと自然を見なさい!もうちょっと、視線を低くしないと、

 見えるものもみえないわよ!」

f:id:Naturalhistory:20190104094102j:plain

「はい、ありがたきお言葉、確かに頂戴いたしました。」

散歩途中でこんな会話をしている中、

サクラ前線も、足踏みしているのでしょうね。