戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

押しかけ博物館

 先日いただいたノスリ、状態がよかったので、
 押し掛け博物館(巷では移動博物館とも云うらしい)の題材としました。

 地域内にある保育所3か所と小学校を回り、
 生の資料を子どもたちに味わってもらいました。

 ノスリの羽のつくり、鋭い爪やくちばし、そして美しさ…
 本物の迫力はやっぱり違います。
 資料を見つめる子どもたちのキラキラした瞳が印象的です。
 学芸員冥利につきる瞬間でもありますね。

 戸隠にもノスリがいること、
 タカの仲間も車にぶつかってしまうこと、
 里山の変化で、数が減ってきていること、などを説明します。

 4会場で、250人以上の子どもたちや先生方が参加しました。
 ノスリに触れたそれぞれの心に何かが残ればいいな、と思っています。

 こうした活動を当館では10年以上も続けてきました。
 自然に興味を持ち、愛する心が育つ機会になれば、と願っています。