戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

火の鳥

今朝、赤い色をした鳥が死んでいる、との電話がご近所からあり、職員が現場へ急行しました。

その正体は、アカショウビンでした。
キョロロロ〜と、独特な鳴き声が、最近館の周囲で聞こえていました。近くで営巣していたようで、楽しみにしていました。
この鳥は、繁殖のため、初夏に東南アジアから渡ってくるカワセミの仲間です。
大変珍しく、戸隠の森林植物園では、この鳥を一目見ようと多くの愛好家でにぎわいます。
赤い姿が火の鳥を連想させることもあり、アカショウビンが庭先に巣をつくると火事になるとの言い伝えが戸隠にはあります。
この鳥を双眼鏡でみることはできても、間近で見たり、触ったりすることはできません。とても貴重な体験ができました。
今度は、生きている姿をじっくり観察したいと思いました。