戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

脱皮

ここ数日、館で飼育しているカブトムシがどんどん羽化しています。
ペットボトル容器で飼っているので、中の様子がすけてみえることがあるのですが、
昨日の夕方は、とうとう羽化したての白いカブトムシを発見しました。

容器を切って中を見てみると、全身の様子がよく見えます。さや羽は少し色づき始めていますが、薄い後ろ羽は真っ白。
なかなかきれいで感心しました。
今朝、見るともう黒く立派なカブトムシになっていました。
しかし、ふつうは羽化しても体がしっかりするまで1週間ぐらいは、そのまま地中ですごすそうです。
夕方触ってみると、まだ羽の部分がやわらかく、たしかにまだ体が完全にできあがっていないようでした。


羽化した小部屋(蛹室ようしつ)の中には、さなぎの皮がくちゃくちゃになって残っています。よく見れば「つの」の部分も。
その皮を取り除くと、幼虫からさなぎになったときの皮も残されていました。
2枚も脱ぎ捨てたまま、ちょっとだらしなく、大人になったカブトムシ君でした。