戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

個性派俳優!?

世の中には、奇妙な石が多くあり、これらの石には珍しい名前がつけられています。
その中でも、今日は気持ち悪い石を紹介。しかし、よくみると、この気持ち悪さ(キショさ)がたまらなくなりますよ。


これは、「仏さまの頭」のような形をしているので、「仏頭石」と呼ばれています。また、別名もあり、「ブドウの房」に似ていることから「ぶどう石」ともいわれます。この石、長野市の安茂里というところでみつかります。山をみると、植物が生えていない真っ白な山肌がでています。これは、火山灰がかたまった凝灰岩です(詳しくは、裾花凝灰岩といわれています)。
あなたは、「仏頭石」と「ぶどう石」、どちらの名前が好みですか?
その他にも、奇妙な石はたくさんあります。例えば、「高師小僧」とか「砂漠のバラ」とか。高師小僧は、とても形がかわいいので、よく拾いにいったものです。このような奇妙な石は、華々しい大型哺乳類のレプリカや化石に圧倒されて目立ちませんが、博物館の展示品として頑張っています。目立たないけれど強烈な個性をもつ石、これがなんとも味があり、たまりません!いわば、個性派俳優といったところでしょうか。