戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

サメの歯で始まった実りある一日

今日の化石採集会は、ちょうどよい人数で、じつにいい雰囲気。こちらにも力が入り、楽しくできました。
化石をとりに行くとき、なにかいいモノがみつかるような予感がしていました(ホントです!)。

京都からきた大学4回生の青山勇気さんが、サメの歯をみつけました。
このようなことがあるとテンションが上がります。ホオジロザメの上顎の歯。歯の幅で上顎か下顎か分かるそうです。この歯は、博物館に寄贈されました。

その他には、ヘビガイの印象化石も。カタチが異常巻きアンモナイトのようでカッコイイです。

今日は、人数も適当な化石採集会でしたので、クリーニングをしながらゲーム感覚で貝の種類を調べて書き出してみました。今回みつかった貝は15種類でした。その他の化石には、ウニ、サメの歯、そしてよく分からない化石がありました。
このように黒板に書き出してみると、どんな種類の貝が多いか一目瞭然。昔の戸隠(化石採集をしたところ)が、どのような環境であったかがよく分かります。また、「示相化石」の意味についてもふれることができました。帰りぎわに、黒板の写真をとっている人が多かったです。今回のような少人数の採集会では、このようなことをやろうかなぁ。今回は、大学生の参加も多く、ゆっくりディスカッションしながらの化石教室となり、皆さんからいろいろ学ぶことができて満足でした。今回のようにディスカッションしながら、常にお互いに高めあっていきたいものです。


その他に、今月15日に開かれた化石教室でみつかった広葉樹の葉化石です。こんなステキなものもみつかることもあります。