戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

メジロザメ

休日にリサイクルショップで探し物をしていると、こんなものをみつけました。

メジロザメの仲間です。口には鋭く尖った歯がいっぱいついています。よくみると上顎の歯の方が、下顎のものよりも大きくて立派なことに気づきます。素手で触るとケガをしてしまいそう。メジロザメは、温かい海が好きなサメです。英語では、「サンドバーシャーク」といい、海底の砂地を好んで泳いでいることからきています。きれいな珊瑚礁よりも、砂地が好きなのですね。
サメの口の骨格は、ハワイなどの南国のお土産屋さんによくおいてありますよね。ハワイでは、昔、サメの歯を武器として使っていたようですし、また、神聖なものとされていたようです。戸隠でも、地層から出てくるサメの歯の化石は、神聖なものとされていました。
この三角形の歯は、人を惹きつける力をもっているのでしょうか。
しばらく、これを部屋に飾っておきます。