戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

植物観察会

今日は今年度から始まった植物観察会の第一回目。
しかし、その開始時間が迫るにつれて、暗雲がたちこめ、とうとう雷まで。
予報では晴れのはずだったのに… と職員も参加者もため息をついてしまいました。

予定を変更して昨日から始まった企画展をまずご案内して、雲行きをみることに。

(↓ここでこれまで小出しにしていた企画展の解説を少し)
春植物の種にはアリの好きな脂肪分や糖分の塊(これを「エライオソーム」と言います)がついていることが多いです。アリはこれを目当てに巣へ種を運びます。
そして巣の中で種はエライオソームと切り離され外に出されます。
アリにごちそうをあげる代わりに、種は遠くに運んでもらっている、という仕組みです。
植物とアリにはもちつもたれつの関係があるんですね。

そんな話をしつつ、興味がわいたところで、雷は遠のいたので現地へでかけました。
雨の中、カタクリアズマイチゲエンレイソウ、ネコノメソウなどを観察できたのですが、残念ながら写真がありません…

参加者のかたがたの熱心さに職員はついついうれしくなってしまい、雨を忘れて話を膨らませてしまいました。
みなさん、風邪などひきませんように…

次回は5月28日(土)、戸隠森林植物園を散策します。
興味のある方はお問い合わせください。