戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

戸隠遠望

今日は学校団体が3組入り、それぞれ地層見学、化石採集、館内見学とクリーニング体験をするという、なかなか賑やかな一日でした。
それらが一通り終わり、ほっと一安心というところで、昨日までの雨もやんで気持ちいい晴れ間の中、職員研修にでかけました。
場所は戸隠の西に位置する荒倉山の林道。
ここからは戸隠の集落が一望できます。

写真は飯綱山の裾野に広がる戸隠の中心地。里と森との境は、飯綱山の湧水が出る場所に一致するそうです。
そしてそこから上は薪炭を採集する林、下は人の居住地で田畑が広がっています。その境には獅子土手がずっと続いていて、イノシシなどの獣が里に入ってこないように、番屋があったそうです。

北には、飯綱山黒姫山戸隠山・一夜山が一望でき、遠くには妙高北アルプスも見えます。

それぞれに違う生い立ちや歴史をもつ山々。雄大な景色の中、大地と人との長い歴史の物語を想像する、という贅沢な研修でした。

ここへお出かけのかたは、道は細く崖が崩れやすいので、ご注意くださいね。