戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

リトマス試験紙??

リトマス試験紙ってありましたよね。
たしか酸性の液を垂らすと青い紙がピンク色になる、というものでした。
それを昔の人は子どもの遊びの中で、自然に体感してたんです。


この時期、ウツボグサと言う青紫色の花が草地に咲いています。
シソ科の植物で、筒の奥の蜜を吸うと甘いのですが、他にも昔の子どもたちがしていたという遊び方が…
今日その花を見つけたので、さっそく試してみました。
花を茎ごと折り、崩して混乱しているアリの巣に挿しこむというものです。
するとすぐにアリが応戦。花にかみついてきます。

(↑小さな茶色いアリが2匹ついているのがわかりますか?)

すると!!
みる間に紫色の花が鮮やかなピンク色に変わっていきます。

(↑左側が一部色が変わった花、右側が何もしていない花)
写真だとピンク色がうまく出ていないのが残念ですが、実際はもっと濃いピンクです。

アリは噛む時に、蟻酸、つまり酸性の液を出します。
花が酸性の液で、紫色からピンク色に変わったのです。
まさしく天然リトマス紙。

昔の人って面白いこと知ってるな〜〜と素朴に感心してしまいました。
それにしても、他の紫色の花でも同じことがおきるのかしら???